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情景55.「半ドン」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「半ドン」です。

覚えてます?
半ドン。
ウチのおひるはだいたい焼き飯でした。

半ドンって、もう死語なのかな。
半分ドンタク(お休み)の略。

小さかったころの私は、土曜日が好きでした。
まァ、大人になっても土曜日は好きなのですが、たぶん好きの理由が変化していますね。

土曜の正午あたり。
下校時間になって学校を出て、家路を辿ります。

家に帰ると、お昼ご飯が用意されていました。
我が家は結構焼き飯が登場しましてね。
あと、そうめんや焼きそばとか。
テレビを見ながらおひるをかっこみ、その後は習い事か友達と遊びにいく……。

妙に高揚した気分だったのをよく覚えています。
なぜかこう、すごくワクワクする土曜日でした。

私が小学生だった頃かな。土曜日は毎週登校だったのか、隔週になり、第二と第四土曜日はお休みになり……休みでもうれしく、午前中登校も、それはそれで悪くない。

土曜日が好きだったゆえんです。

半ドンの情景、お楽しみください。


あなたが見た情景』は、目の前の景色を眺めるように情景を思い描ける、ちょっとしたお話のあつまりです。

どこからでも何話からでも好きなところから読みはじめて大丈夫。
気になったタイトルをひらいてみてください。



最後までお読みいただきありがとうございます。ぜひ感想を聞かせてください。