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不器用で、無垢で、ばかなものが好き

音楽座ミュージカル『泣かないで』観てきた!
今回が3回目の鑑賞。初めてみたのは10年以上前だったかな。
自分でも驚くほど泣いてしまって、ハンカチを持ってなくて
困ったことを覚えている。舞台を見てこんなに泣いたのは初めてってくらい。
正直、ミュージカルは苦手なんだけど、そんなのどーでもよくなる。
2回目からはタオルハンカチを忘れず持参・笑。

久しぶりの再演だったのでほんとーに楽しみで。
今回も泣きました。
原作は遠藤周作さんの『わたしが・棄てた・女』。
もともとはこの作品が好きだったのだ。
遠藤さんといえば『沈黙』『白い人』『海と毒薬』
とかが代表作かもしれないけれど、私はどうしようもなく
『わたしが・棄てた・女』の森田ミツに惹かれてしまう。
不器用で、無垢でばかで、どうしようもなく愛おしい。
そしてめっちゃ感情移入。
遠藤さんの作品『深い河』の大津も同じだ。その不器用さに
読んでいて抱きしめたくなるほど愛おしくて、
まさに森田ミツの男性版だ。
同時に、神々しさも感じる。つまりは神であり、聖母マリアだった。
舞台も、美しさと光の粒で満ちていた。
カーテンコールでは鳴り止まない拍手とスタンディングオベーションで
その場が温かくて。
まだじんわりそのエネルギーを感じている。

まだ大阪や名古屋公演があるようです。
どうしても今日はアウトプットしたくて書きました。
http://www.ongakuza-musical.com/works/nakanaide

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