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【無料で楽しめる美術・博物館】ポーラミュージアムアネックス〈鉄骨のゴッデス〉

おもしろいものが観れて、無料だったら!
東京にあるそんな美術館や博物館、ギャラリーなどをご案内させていただきたいと思っております。

今回ご紹介するのは東京都中央区にあります、
ポーラ ミュージアム アネックスです。

ポーラ ミュージアム アネックス (po-holdings.co.jp)

東京都中央区銀座1-7-7 POLA銀座ビル3階
050-5541-8600
11時~19時 会期中無休 入場無料
※東京メトロ線銀座1丁目駅7番出口でてすぐ

ポーラ ミュージアム アネックス
銀座という街で、芸術を通して美意識・感性を磨ける機会になるようにと気軽にアートを体感できる企画展を年間通じて開催している施設です。
ポーラ美術館が保有する西洋絵画から現代アートまで、様々な展示がみられます。
私も、銀座の街に来たときは無料なので気軽にのぞいています。
現在は2024年4月26日から6月9日まで 久保寛子「鉄骨のゴッデス」展を開催しています。

鉄骨のゴッデス(女神)

工事現場で使われているブルーシートや鉄、コンクリートなどの素材をもとに作られた神像や土器が展示されています。展示作品は約60点です

私もこのような制作過程を経て「張り子」をつくったことがあるため、その時の楽しさを思い出させてくれましたが、この作品のように中が見えるように作成したことはなかったためその新鮮なビジュアルにこんな見せ方があったかあ!とワクワクいたしました。
また、使用した素材が「ごみ置き場のカラスよけ」として身近に使用されている「防風ネット」だと知った時は驚きました。
おもわず触ってみたくなり、あやうく作品に手をのせそうになってしまいました。

身近にあったものから祈りの道具や偶像を生み出してきた先史時代の考え方を現代におきかえ、現代の素材、ブルーシートや軍手、鉄やコンクリート、ワイヤーメッシュなどを使用しているのだそうです。
先史時代に日常的にあった祈りの念を現代に置き換えた彫刻作品として表現されています。

ブルーシートで作られている土器

この数々の「土器」がすべてブルーシートで作られているという事を改めて意識しながら眺めました。
なるほど、水ももれず切れにくく、強い雨風にも耐えられる強くて安心な素材だということを考えさせられます。

そしてしっかり「土器」の形態を保ち、
ユーモアすら感じさせます。
この丸い金具をみると工事現場のブルーシートをまざまざと思い出させます。
ライト


壁にずらりと美しい石細工のようなものがあるのを確認。
近づいてよくよくみると一つ一つ美しい形で、神秘性すら感じさせます。

これらは魔除けのお守りとして使用される装飾品だそうでコンクリートで作られています。アミュレットというものだそうです。アミュレット(amulet)とはラテン語の「amuletum」(アムレートゥム)が語源となり、「お守り」「魔除け」「護符」といったものを意味します。

軍手で作られた作品 頭蓋骨でしょうか

久保寛子プロフィール
1987年広島県生まれ。テキサスクリスチャン大学美術修士課程修了。先史芸術や民族芸術、文化人類嶽の学説のリサーチをベースに、身の回りの素材を用いて彫刻作品を制作する。近年の主な展覧会に「GO FOR KOGEI」物質的想像力と物語の縁起ーマテリアル、データ、ファンタジー」(2023年環水公園、富山県)「浪漫台 三線藝術季」(2023年台湾)などがある。広島文化新人賞(2022年)、六甲ミーツ・アート公募大賞(2017年)KAMU KANAZAWA(石川)、おおさか創造千鳥財団(大阪)、株式会社IZAK(富山)などに大型作品が収蔵されている。

私が今までこの会場にお邪魔した時の展示は毎回現代アートで、初めて知る方たちばかりでどれも刺激的でした。興味深い作品が多く、毎回気になっています。
皆様も銀座に遊びに来たときは是非ともこのギャラリーをのぞいてみてくださいね!

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