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美術館でスマホ出す

週末が終わって今日は外来に出ていた。月曜日である。
週末が終わると幼児が園に行くのでほっとする。かなり手がかからなくなってきたとは言え幼児はまだ3歳なので、大人が構ってやる必要がある。

食事をしている最中は特にその傾向が顕著で、麦茶が飲みたいとかふりかけをかけろとか海苔を取ってくれとか…とにかく要求が多い。こちらが食べる暇がないくらい色々言ってくるので、ギブアップした私が”ちょっと待って!”と言うと、箸をそっと置き、小さな膝に小さな手を乗せてじっとこちらを見つめてくる。お行儀良く待っているぞ…という幼児なりのアピールなのだった。これでは待ってくれと言った私が悪者になってしまう。仕方がないので席を立って麦茶のお代わりを注いだりとか、幼児の要求に従うことになる。

食事の最中に限らず、幼児は色々な要求を大人に突きつけてくる。たった1人で丸一日中幼児の相手をしていると、あーあ!なんでも言うことを聞いてくれる大人がそばにいるって羨ましいわねえ!という気持ちが湧いてこないでもないが、まあ当然ながらこの気持ちは間違っている。単純に幼児には自分の要求を叶える力がないから私を頼っているだけであって、いちいちお伺いを立てないといけない子供の立場の方がよほど苦労が多いだろう。

ギリシャ神話に詳しい友人に勧められて、数日前からこの本を読んでいる。最近リニューアルオープンした国立西洋美術館に行ってきたのだが、”パリスの審判”をテーマにした作品がいくつかあり、私は元ネタを全く知らなかったのでギリシャ神話に詳しい友人にLINEをした。

パリスの審判はギリシャ神話に詳しい友人からすれば常識レベルとのことで、↑の本を勧めてもらった。名画は同じテーマで何枚もの作品が描かれていることが多く、私がそこそこ詳しい新約/旧約聖書領域だと最後の晩餐や受胎告知、ピエタなどの題材がそれに当たる。今回は国立西洋美術館で常設展を観てきたのだが、パリスの審判に関する絵が何枚かあった。

絵画鑑賞は背景の物語を知っていた方が絶対に面白いので、これを機にギリシャ神話の勉強をしてみようと思う。それにしても、最近の美術館は写真撮影が許可されていることが多くて驚く。昔は絶対にダメだった気がするから、なんとなくスマホを取り出すのも気が引けてしまって、結局一枚も写真を撮ることができなかった。ル・コルビュジェの作品が展示された小さな企画展をやっていて、何枚かすごく良いなと思った素描があった。

6月からはモネやゴッホの作品が登場する特別展をやるそうだから、非常に混雑するだろうな。常設展を何度も観るのも面白いかもしれないから、特別展が開催されるまで、また暇を見つけたら行ってみる予定である。

Big Love…