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言い訳が長い

noteを毎日更新すると宣言したにも関わらず、27日の水曜日に”これは…無理だ”と正気に戻り、更新をスキップした(このnoteは更新日の前日、水曜日の午後10時から書き始めている)。毎日更新を続けている人たちの日記を何本か読んでいるので、これくらいなら自分にもできるんじゃないか?と気が大きくなっていたのだが、実際は全くそんなことはなかった。年単位で毎日更新を続けている人たちは何者なんだ。

しかも、私が日参しているサイトに関しては、過去数年に渡って更新が続いており、どの日を読んでもめちゃくちゃ面白いのだった。テキトーな内容だから毎日書けるんだろうとか、そういう甘ったれた逃げすら許されない。この世の中には、年単位で更新が続き、書いてある内容も毎日めちゃくちゃ面白いというバケモンみたいな日記が結構な数ある。ありがたいし恐ろしい。

ライトな内容に仕上げれば毎日更新は一応可能だと思うのだが、週に何回かは数日かけて文章をじっくり書きたいという厄介な願望があり、試験的に今後はnote更新を火曜・木曜・日曜の週3日としてみる
1000字くらいの短い文章でも、一本更新してしまうと脳がリラックスモードに入ってしまい、次の一本に手が付けられない。現状、書き溜めができない体質だということがよく分かった。何本も量産できるような体力がついたら毎日更新したいと思う。ご容赦いただきたい。

noteの定期更新を始めてから、日付のタイトルをつけたメモに思いつきを列記している。人間は考えたことの大半を忘れてしまうから、思考の断片の尻尾を掴んで離さないように、iPhoneに走り書きを貯めている。

4月27日のメモ 本を読んだ感想、倫理と道徳などについて考えた跡などがある

”無限に思考を〜脅威に感じるのは仕方がないのかも知れない”の部分は知床の遊覧船のニュースを観ていた時に考えたことだけれど、後から見返すと自分の思考を全くトレースできず困惑する。数時間しか経っていないのに自分の考えていたことが分からなくなることもある…。

こんな感じの走り書きからまともに文章に起こせそうなところだけが拾われて、noteに書き起こされている。ボリュームが出ないなと判断すると140字以内に要約してTwitterに適当に流したりしている。

週末、幼児と最早何度目か分からない『千と千尋の神隠し』の鑑賞をして(幼児はハクが大好きである)、冒頭のシーンの千尋の両親の”嫌さ”の描写がすごいなと思ったのでメモに書き留めておき、何の気なしにTwitterに流したらそこそこ拡散されたので困惑した。金曜ロードショーのタイミングでもなかったし、拡散されるような文脈で書いたつもりもなかったのだが…。10年以上Twitterをやっているが、ここに来てインターネットのことが何も分からなくなりつつある。

拡散されたツイートに色々なコメントがつくと複雑な気持ちになったりもするが、まあそれでも誰にも見てもらえないよりは良いよな…と最近は思う(ようにしている)。

毎日面白い日記を書いているひとが、インターネットで何かを言うなら必ず少しでも遠くまで届くように言葉を工夫している、というようなことを言っていて、その率直な物言いにびっくりしたし尊敬の念を抱いた。なんとなく、拡散なんてされない方がいいよねという冷笑的なポーズの方がインターネットらしいと思っていたからだ。何かを言う以上はレトリックにこだわり、少しでも飛距離を出そうとするその前のめりな姿勢が、面白い文章を生むのかもしれないと思った。


話がだいぶ横道に逸れた。
毎日は無理だと早々に悟ってはしまったが、noteの更新回数を増やしてから明らかに精神状態は健やかになった。余暇があると余計なこと(人生の虚しさなど)を考えては苦しみがちなので、それよりは目標に向かって走らされている方がずっと良い。

”走らされている”という受動的な書き方をしたのは、目標を立てたのが過去の自分だからだ。最近読んだ本に、過去の自分は他者であるというようなことが書いてあった。毎日noteを更新してみたら面白いんじゃない?と提案したのは過去の私で、こいつは日記をつけたこともない癖に適当なことを言っている。毎日更新くらい何とかなるだろうと気楽に考えていたのだ。
ちょっとした経験で数日前の自分とは考え方がガラリと変わってしまうことはある。確かに過去の自分は他者なのかもしれないと思う。

自分というものが一本芯の通った責任主体でなければならないという意識が強かったから、過去の自分は他者であるというのは大きな発見だった。どんどん考えを変えて、好きに生きていけば良いのかもしれない。それでも離れなかったものだけが、手元に残るだろう。一本芯を通そうと通すまいと、意外と手元に残る量はそんなに変わらないのかもしれない。

水曜日の朝に閲覧数を確認したら、毎日少なくとも数百人の人たちが日記を見てくれていると分かったので、心の中でありがとうと叫びました。本当にありがたいことです。週1回の更新だと退屈で、週7回だとしんどいということが分かったので、今後はちょうど良い塩梅を模索したいと思います。引き続きお付き合いください。


Big Love…