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5/14 確固たる意志で傘をさす息子

6時になる前、身支度を終え静かに本を読み、わずかなひとり時間を楽しんでいたら、なにかが聞こえてくる。
はっきりとした単語ではない何か。
子どもが起きたのかなと思い、よーく耳を澄ませていると何かの正体は鳩だった。鳩の声だ。
子どもたちを起こす前に朝ごはんを用意しておこうと、本を閉じ台所へ行く。
ベーコンを焼き、野菜と果物を準備し、おにぎりを握った。
わたしは人の生活をのぞくのがどうやら好きらしい。
先日、北欧、暮らしの道具店のYouTubeで古賀及子さんの動画を観て、やっぱり素敵!となったところだ。
家や暮らしの写真を見たり、モーニングルーティンみたいな動画で人の生活をちょろっと見させてもらうのも好きである。
そして、もし、わたしが動画にうつる側だったらと妄想し、いつもより背筋を伸ばしたりなんかしてひとりで勝手に動画にうつるごっこをたまにする。
今朝はその日であった。
お!このおにぎりをリズミカルに握っているわたしはそれっぽいななど思いながら行動する。
ポットから子らの水筒にお茶を注ぐ。
緩めすぎたふたがどたっと外れて落ち、お茶もこぼれ、わたしの口からは「うゃっ」と変な声も出て、この妄想タイムは強制的に終了した。

いつも通り、どたばた準備をし、各々の場所へ。

昨日、サラダ油とオリーブオイルが切れるという主婦的にピンチな状態に相成ったためスーパーに寄り帰宅。
娘を迎えに行く。
保育園への道すがら、あたまの中で「はしる~くもの~かげを~とびぃこ~えるわ~」の歌が鳴り始め、鳴りやまない。
めちゃめちゃ歌いたくなってきたので、交通量の多い道にさしかかった時に声に出してちょっと歌った。
なんて名前か思い出せなくて、『ジュディマリ 走るく』と打った時点で『ジュディマリ 走る雲』『ジュディマリ 走る雲の』と検索欄に予測で出てき、わたし以外にもこれ調べてる人いるだなと仲間たちに思いをはせた。

娘に会い、娘を自転車に乗せようとした時
「あ、お月さまだ。」と言う。
首をぐいと曲げなくちゃ見えないくらい、ちょうど真上にほっそい月が見えた。
その足で息子も迎えに行く。
なくしたと思っていた息子の傘が学童にあった。
「これ日傘にして帰ろ。」と言うので、どこからどう見ても日傘に見えないし、お母さんは変だと思うよと一応伝える。
息子は確固たる意志で傘をさした。わたしは放っておいた。
なんだかんだ息子はいつも楽しそうで良い。




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