誰かを傷つけていい理由はこの世に存在しない
推しに熱愛疑惑がでた。
これまでも何度か、男女関係なくアイドルを応援してきているが、リアルタイムで応援しているグループで出たのは初めて。
実は、かなり喰らってしまっている。
というのも、応援している人に恋人がいたからということに対してではなく、この騒動自体にかなりメンタルをえぐられている。
発端はSNSで、1人のメンバーとその彼女と思われる女性のSNSにあげられている画像の服装があまりにも被っているということだった。
その数は4.５枚の話ではない。
メンバー自身がSNSにあげた写真もあれば、空港や出退勤で着用していた服と、女性がSNSにあげていた服やアクセサリーたちが、証拠のように比較画像として出回っていた。
この、ファンの告発とも言える画像は、瞬く間に世界中に広がっていった。
日本市場もかなり大きいグループだからか、数日が経っても騒動がおさまる気配はない。
それどころか、本当かわからない証拠のようなものも秒を追うごとに増えていく感覚すらある。
もちろん、それを見たファンの反応はただ事ではない。
「辛すぎる、ドームツアーどんな気持ちで行けばいいの？」
「こんだけ匂わせしておいて、ファンのことマジで舐めてる。」
「この女、ライブに来て高みの見物してたんだ、性格悪すぎんだろ」
「色々でてるけど、それでも好きなんだよね」
悲しむ人、怒る人、それでも変わらず好きだと言う人。
その中で私は、自分の熱愛報道でもないのに、めちゃくちゃ喰らっている人になった。
そもそも、私は共感性羞恥がめちゃくちゃ強いタイプなので、ドラマや映画、バラエティを見ていても先の展開を想像して辛くなり早送りする、なんてことが日常茶飯事だ。
感受性が強いともよく言われるので、自分のことじゃないのに、全然知らない他人が喜んでいる姿に泣きそうになることもある、というのを大前提としておきたい。
では、なぜ私が喰らっているのか？
それは、誰がどう見ても渦中のメンバーをみんなでめちゃくちゃに傷つけているからだ。
大前提として、この熱愛が本当かどうか、私には判断ができない。
確かにめちゃくちゃな数、同じ服を着ている画像が出回っているから、それっぽく見えてしまうけれど、現時点で確証はない。
それだけでなく、一般人女性の過去の投稿を隅々まで漁り、めちゃくちゃな人数で晒しあげている。
これ、もし違ったら誰が責任取るの？
確かに、私だって本当かわからないながらにもそれっぽい投稿に衝撃を受けはした。
でも別に、恋愛してないとは思ってなかったので、「そうかー、出ちまったか、恋愛しててもいいけど私は知りたくなかったよ…隠してくれよ…ただ歌って踊る輝く君を応援していたんだよ…」
という調子だったのが、もう収拾がつかないほどの荒れ具合に、本人の気持ちを考えざるを得なくなってきた。
この騒動を、彼はどう思うのだろうか、と。
きっと、ただただ好きな服を着て、出掛けていただけなんじゃないだろうか。
証拠のようなものを自分たちから探して、集めて、晒しているのは警察でもマスコミでもなく、ファンかファンではない一般人。
真相不明な情報を拡散し、多くの人を巻き込み扇動し炎上させる。
誰にも頼まれてないのに、本人の立場を陥れることを何故したのか。
現状、本当かどうかわからないながらも、私自身もう前と同じ気持ちで彼のことを見られなくなってしまったのは事実だ。
こんなにも一瞬で印象は操作されてしまう。
そして、一度こうなるとどんなに頑張っても消えてはくれない。
もう一回言うけれど、これ、本当じゃなかったら誰が責任取るの？
もし本当だったとしても、心底知りたくなかったと言う気持ちが強い。
何を言いたいかと言うと、拡散したり新しい証拠を探すの、もうやめようよ、だ。
誰1人として得していないのは、一目瞭然ではないだろうか。
これはいじめの法則と同じで、情報を拡散している人たちもただ投稿にいいねをした人たちも、黙認している人たちも、全員加害者なのと同じになってしまう。
この騒動が本当であったとしても、どこからどう見てもやりすぎている。
この世の中に、誰かを無条件に傷つけていい理由は一つもない。
たとえ、自分が傷つけられたとしても。
やられたらやり返す、は解決策にはならないし、一瞬の快楽を得るだけで心は満たされない。
＊＊＊
と言いつつ、悲しい気持ちももちろんわかる。
この気持ちのやり場をどうしたらいいの？というのは、その通りだよね。と思っている。
みんなにあったかいお茶を淹れてあげたいし、話を聞きたい気持ちでいっぱいです。
私は、自分がこんなふうに悲しかった、ということを主張するのは、至極真っ当な権利だと思っています。
それは、彼らがイメージというものをベースに生業にしている職業であることと、あくせく働いて稼いだ大切なお金で、買い物は投票だと思って彼らのコンテンツにお金を払うという大きな選択をしている、私たちファンの権利だと思うから。
運営は、騒動になってしまった以上、その声に応える義務があるとも思っています。
ただ、いつだって立ち返って欲しいのは、これは事実かどうかわからないということと、本当だとしても、本人を激しく傷つけるような発言をしていい権利はないということです。
心に一度刺さった棘は、どんなに周りの人が支えてくれてもなかなか抜けないのを、ある程度の人生を生きている人だったらみんなが知っているはず。
長い時間をかけて、少しずつ解毒していくようにしか棘は無くなりません。
＊＊＊
最後に、私がこうしてnoteを書いて残しておこうと思ったのは、インスタのこのコメントを見たから、ということをおいておきます。
ジョシュアのインスタのコメ欄にあった本国ペンのコメントが本当に切実で胸が痛かった pic.twitter.com/nrWWdklUFO
— nana (@nana70843213) August 9, 2023
韓国語で書かれているのを翻訳してくれている人がいるので、ツリーで見てみてもらえると。
この方のコメント、自分はどんなふうに応援していて、どんなことが悲しくて、どんな心境の変化があったのかがすごくわかりやすく書かれています。
相手を傷つける意図はなく、一ファンとしての意見が丁寧に書かれていて、私も自分の意見を残しておこうと思いました。
届いて欲しい人に届くかはわからないけれど、見て見ぬふりはしたくないと思っています。
みーんながちゃんと、ご飯を食べて眠れますように。
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