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私が選挙に行く理由

Hiyori

いつも通りぼーっとTwitterを眺めていたら、何だかトレンドが騒がしいように感じた。
テレビで顔をよく見る芸能人たちが、何か言っている。

「…選挙？」

最初は、「ほー、ついに芸能人が選挙に関して言及するようになったのか〜」
くらいに思って、感心していた。
ここまでは完全に他人ごととして眺めていた。

そんなタイムラインに流れてきたツイートの中で、私の目の色が変わり、何だか焦ってしまうほどハッとさせられる言葉が目に入った。

冒頭の言葉。
“先人たちが苦労して得た権利“

この言葉を目にした瞬間、私の脳内は高校時代に引き戻されていた。

知っていたはずなのに

高校生当時の私の大得意科目は、少し変かもしれないけど、現社だった。
正式な科目名は、“現代社会“。
満点とまでは行かずとも、いつも高得点を取れていたので大の苦手である数学の低すぎる得点（赤点スレスレ）をカバーできる大好きな教科だった。

現代社会で学ぶ内容は、その名の通り。

現代社会における問題。

ざっくり言うなれば、ここ数十年の日本の社会情勢や政治に関する問題が出題されていた。

私にとって、現社は小学生の頃から学び続けてきたことの集約であることに加え、自分がここまで生きてきて、ニュースで見て感じてきたことがまとめられた教科であり、大して勉強しなくても体に何となく染み付いていたものだった。
塾の講師も引くくらいの文系脳の私はもちろん歴史も（点数は取れないけど眺めている分には）好きだった。

彼女のツイートを見て不意に、“女性参政権“という言葉が頭を過った。

「待って、そうじゃん。女が選挙にいけない時代があったんだった。」

日本に限って簡単に遡ると、女性が選挙に行く権利が与えられるようになったのは、今から76年前の1945年ごろ。
ちょうど終戦後。
敗戦国となり、アメリカの手が入って初めて実現したことになる。

もちろん、私はその時代に生きていないから当時のことはよくわからない。
けれど確かなことは

「今の私に選挙権があるのは当たり前のことじゃなかったんだ。」

ということだった。
あれだけ勉強していたはずなのに、忘れてしまっていた。
このことに気づいた瞬間、今までの自分が恥ずかしくなった。

お恥ずかしながら

本当にお恥ずかしながら…
私が投票に行ったことがあるのは、今までで一度だけ。

それも、学生時代実家に帰省していた際、両親が地方の小さな議会の選挙に行くのに半ば引きずられるようにして連れて行かれた。
政治についてしっかり学んでいなかったので、投票なんて気が引けたし、なんか怖かったイメージがある。

会場に向かう車内で

「誰に入れたらいいの？」

と聞くと、父と母は

「うーん、この人かなぁ。」

と呟いたので同じ人に何となーく投票したのだった。

それ以来行っていないし、今の今まで選挙はどうしても気が引けるものだった。

「政治とか興味ないし、どうせ同じようなことしか言わないおじさんたちが、お金のためにやってるんでしょ？どうせ日本からは出ようと思ってるし。」

くらいに思っていたのも事実である。良くない。

でも今回は、ちょっと投票してみたい。

私たちが“投票“できることは、何年もかけて得ることができた”ものすごい権利”だということに、ようやく気づいたからだった。
(選挙権をゲットしてから足掛け7年でした…）

政治家がどうとかそう言うことは関係ない。
私は、自分が持つ”権利”をしっかりと行使したくなった。

当たり前じゃない国は、まだまだあるわけだし、日本だってもしかしたら当たり前じゃなくなるかもしれないし。

そう決意を固めたはいいものの、いかんせんよくわからない。
どうしようかなぁ、とポストに入っていた選挙公報を広げてコーヒーを飲んでいた時、私の親友兼ルームメイトが“政党マッチングサイト“なるものを教えてくれた。

わからないことは多いながらも、大切にしたいことや変わってほしいことは少なからずある。まずはそこを重視してみればいいのだ。
お金のこととかよくわかってないことが多いけど、ここだけは変わって欲しい！ってことを言ってくれているところにしようっと。

気持ちが固まった今日、投票に行ってみようと思う。はぁ、緊張する…。

one by one

「私の一票で一体何が変わるの？」

という疑問があるのは、きっとみんな同じはず。

正直なところ、今回投票したからと言って何かが一気に良くなることはないと、真剣にそう思っています。

どんなことでも、一つずつ一歩ずつしか変えることはできないから。
世の中にある大概のことって、めんどくさい。
大切なことであればもっともっとめんどくさい！
でも、めんどくさいからって辞めちゃうのはなんか違うかも？とも思うんです。

そんなことを思えるようになった映画もついでにご紹介。

Netflixで見れるのは10月31日まで！
今日これを見て、明日投票に行きたくなるかもしれないくらい！配信をやめるの本当にもったいないし、もうこれは全人類に見てほしい映画なので是非。
好きすぎてDVD買おうと思ってます。（チョロい）

自分にできることを、しっかりやる大人でありたいです。
いい女になるぞー！

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