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明日私は死ぬかもしれない

エンディングノートというものについて。

存在は知っていた。父親に書くことを勧めたこともある。だけど自分が書いてみようと思ったことはこれまでただの一度も無かった。

いうてまだ若いしな。まだまだ死ぬわけないでしょ。だから、もう少ししてから(それっていつのこと?)また考えればいいやと、そう思っていた。

そんな自分が一転、昨日からエンディングノートを書き始めた。

とあることで「あ、もしかしたら自分、死ぬかも」と思ったことがきっかけだった。

書こうと思ったきっかけ

つい先日、寝る数時間前にこんなことがあった。

まず、だんだん頭が痛くなる。呼吸もやや苦しくなり、頭はぼうっと、胃もむかつき、吐き気もする。目眩がして、立っても座っても居られない。耐えきれなくて横になるが症状が治まる気配は一向に無く、ただとうとうと過ぎていく数時間をうーうー唸りながら消費する。布団の中であったかくしているつもりなのになぜだか寒気もするし、もしかしてこれは何か不味い状態なのかもしれないと、非常に恐い思いをした。

これが二晩。

二晩目ともなると、さすがにこれは何かがよくないのではないか。もとより持病を抱えている身なのでありえない話ではない。これがきっかけで、もしかしたら自分は明日にでも死んでしまうかもしれないぞ。病院にすぐ行くのは難しくても、とりあえずまず調べてみよう。そう思って、症状をキーワードにして思いつくままにググってみた。

そこで何のことはない、

ただの「画面酔い」だと判明した。(ドンピシャの症状だった)

なあんだ、大袈裟な! 出てきたサイトによれば、マインクラフトをプレイする際にゲームの操作や動きになれていないと酔うことがあるらしいとのことだった。原因不明の症状に理由が付き、納得がいったことに自分はほっとしてつい笑ってしまった。確かに思い返してみれば、ゲームから離れてみれば酔うこともないのだ。はーなるほどなるほど。

ただ安心も束の間、今度は「でも」と思い直した。

明日、自分が死ぬかも知れない可能性は0じゃないんだよなあ。

もし私が急に死んだら、この部屋も、このパソコンも、このスマホも、ここにいるぬいぐるみたちも、みんな一体どうなってしまうんだろうか。そもそも一人暮らしだから、発見が遅れたりするのかもしれないけれど。(自分はなにもペットを飼っていないけれど、もしなにかペットを飼っていたら自分の死はペットの死にも繋がる)

あらかじめ、ある程度想定できる死と違って、急死した場合は本当に準備が何もされていないことが多い(明日だって生きるつもりだったのだから当然かもしれない)

残された側は葬儀から遺産整理から、故人絡みのことで大層苦労することを自分は知っている。だから父親には書いたらどうかと勧めてきたのだ。でも自分だって可能性は0じゃない。

可能性は0じゃないなら、エンディングノート、書いといた方がいいんじゃないかなあ。

そう思って、簡易的なものをもそもそと書き始めた。

エンディングノートについて

終活のひとつとして取り上げられることが多いエンディングノート。遺される人たちへのメッセージノートと言い換えても良いかもしれない。ただ最近は(そこに書かれる内容の性質から)入院したときに備えて書いたり、何らかのアクシデントに遭遇したときのために書いておく人もいるらしい。

これを書く、と形式が決まっているわけではないけれど、大体一般的なエンディングノートには以下のようなことを書く人が多いようだ。ひとまず自分は太字の部分から書き始めている(まだ書き切れていない)

自分のこと
自分の資産・負債のこと(口座、保険、年金、ローン等)
アカウントやパスワードなど各種デバイス・サービスの手続き情報

家族や親族のこと(誰がいるか、連絡先)
友人や知人のこと(誰がいるか、連絡先)
自身の医療・介護や常用薬について
墓・葬儀等の取りなしについて
周囲へのメッセージ

書き始めてみて

書き始めてみてまず感じたのは、自分自身のことを、あまりにも把握できていないということ。

たとえば資産と負債について、銀行口座などを解約するとなった場合は手続きに必要なものや銀行マイページへのログイン情報が必要だったりする。そのほとんどがどこにあるか、どういうものかを、自分は調べるまでなんとなくでしか分かっていなかった。特にパスワードなどは一度ブラウザに覚えさせてしまったらわざわざ調べたりしない。自分で利用するならそれでいいけれど、ノートを見る人は自分でない。書き残す情報が不足していないか、という不安は拭えないが、ひとまず必要そうなURLなどを控えておいた。

同時に、これは自分自身にも有用なノートになると思った。

このノートに情報を纏めきることが出来れば、忘れっぽい自分のための備忘録になる。すぐに死ぬことがなかったとしても、例えば引っ越しのときなど折々の手続きの際に必要なことはこれを見れば一目瞭然になるからだ。

定期的に内容をアップデートしていくことは必要になるけれど、

この気持ちを忘れないうちにぽちぽちと書いていこうと思う。




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