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復帰への一歩

今月に入ってから、次男が学校に通えるようになるための訓練を始めている。

まず、放課後等デイサービス。
今までの利用曜日の午前中に、視覚支援を交えて 
靴を揃える→上着をハンガーにかける→あいさつ→検温→手洗い→作業→手洗い→おやつ→手洗い→あいさつ→帰る
の流れで活動している。
私は付き添いで見守り。
初めは施設内の滞在時間が30分ぐらいだったが、作業の時間を少しずつ長くして滞在時間をのばしている。
目標は、途中で私が抜けてトータルで2時間いられるようにすること。

作業の内容は、丸シールでのぬり絵や絵合わせ。
丸シールのぬり絵は、使う色を増やしていったりシールを小さいものにしたり。
絵合わせは、枚数を増やしたり難易度を上げたり。

次男はこの作業が好きなようで、うまくハマると集中してずっと作業していられる。
私は離れたところのパテーションの陰から様子を覗いてみたり、パテーションの陰に隠れて姿を見せないようにしたり。
初めのうちは、私の姿が見えないと不安で声を出したり、テーブルを叩いたりしていたが、回数を重ねて慣れてきたら私のことなど忘れたかのように集中して作業するようになった。
もう少ししたら、私が途中で施設外に出ていって後で迎えに行く・外に出ている時間を少しずつ延ばしていく予定。

ところが、これから春休みに入るのでしばらく通所訓練はお休みすることになった。
次男も、他の子ども達がそばでウロウロしていると気になって作業に集中できないだろうし、何よりも施設スタッフが忙しくなるので次男につきっきりで作業を指導したり見守りをしたりすることができないのだ。

春休み明けには、少しステップを戻したところから再開することになるだろう。


学校から登校のOKが出ず、今年度は一度も学校に行けないことになりそうだったので、アポなしで次男と学校に行ってみた。

今までは学校の駐車場には何度か行ったが、次男が車から降りようとしなかったのだが、今週に入って、次男が車から降りたいと言い出した。
車を停め、ドアを開けると次男が車から飛び出し10歩ぐらい走った。
私が走って追いかけると、立ち止まって待ってくれた。
それから校舎の玄関に入り、受付で事情を話すと、まず進路指導の先生と生活指導の先生が来てくれた。
「(次男)さん、こんにちは。教室にいってみようか」

それから次男のクラスの教室に行き、隣のクラスの教室に行き、校内を嬉しそうに一周した。
クラスメイトや次男を知っている先生たちが、「(次男)さん、よく来たね」と笑顔で声をかけてくれる。
次男はニコニコしてCMソングを口ずさみながら、友達とハイタッチしたり体をくねくねさせてみたり。

校舎内にいたのは20分ほどだったか。
ニコニコしながら先生たちにサヨナラのあいさつをして、校舎を出た。
駐車場近くまで歩いて、次男が泣くような声をだした。
「学校で立派にしていたね。疲れた?」と聞くと、「ちゅかれた」

次男なりに、普段行かない場(学校)に行ってたくさんの人に会って、緊張したようだ。
帰りの車の中で、キィーキィーと声をあげ窓や助手席のシートを叩いていたが、遠回りして帰るうちに落ち着いてきた。

今日も、学校に行こうかどうしようか迷っていたが、次男が「がっこ」というので学校に連絡して、少しの時間顔を出してみることにした。
教室に向かうが中には入らず、廊下から覗くだけ。
それでも高等部棟を歩いていると、友達や先生が声をかけてくれる。
次男はニコニコと笑顔を向けて、嬉しそうに歩き回り、それでもすぐに玄関に戻ろうとした。
今日は、学校からの配布物を受取ってここで帰ることにした。

明日から春休み。
次男が「がっこ」と言っても、これからしばらくは連れていけない。
放課後等デイサービスにも、連れていけない。
しばらくは、退院直後のスケジュールで過ごすことになる。

学校復帰には、まだまだ時間がかかりそうだ。

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