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「自院の地域医療貢献度を可視化するシェアマップ」 今日の病院コンサルメモ Ver2.0

特異的な診療情報管理士の仕事関連活動 #006




2024年3月2回目の病院訪問


おはようございます!今日もよろしくお願いします!


隣の中学校区で発生する時間外救急のうち,自院のシェアはどれくらいか?

ふぅ~これで,地域医療貢献分析の材料が揃いましたね.
みなさん, おつかれさまでした.

今回の地域医療貢献分析に必要な材料は次の3つでした.
・NDBオープンデータなどの公開データ
・自院のレセプトデータ
・中学校区エリアのマスタデータ

少し時間はかかりましたが,中学校区エリアの情報をマスタ化をしておくと,一体何が嬉しいか分かりますか?

病院スタッフCさん「次に同じ分析をするときが,楽になる?」

まぁ~そういうことです!
つまり,地域医療貢献分析を簡単にいつでも実施できる体制が整ったということです.これで例えば,地域で発生する時間外救急の自院の貢献度その年次的な変化を定量的にいつでも可視化できるんです.

想像するだけで,セクシーですよね.ムフフフ〜🎶
Cさん「…(汗)」

中学校区エリア単位で集計した診療行為発生数のデータ


地域医療貢献度を可視化するエクセルツール.その名は,シェアマッパー!

あと,分析に要する作業時間をなるべく省力化したいので,集計からビジュアル化までを一気通貫で処理できる分析ツールをエクセルを作っちゃいました.

名付けて,シェア~マッパ~!

使い方は簡単.手順は,「ピ」・「コ」・「ペ」です.
全員「ピ・コ・ペ?」

シェアマッパーのシート構成と使用手順

手順① 分析用エクセル(シェアマッパー)のピポットテーブルシートで地域医療貢献分析の任意の評価項目を集計する.「ピ!」
手順② 評価項目の集計値を構成比率シートの集計表にコピペする.「コ!」
手順③ 占有率シートの方にも同様に集計値を集計表にコピペする.「ペ!」これでシェアマップの出来上がり!


病院スタッフ全員「おぉ~~~!!」

これだけで,エリア別のシェアやシェア率の高低のビジュアル化,エリア別シェアを比較した統計的な検定結果も自動で計算されます.慣れれば,作業時間は1分もかかりませんよ.

これは差し上げますので,自由に使い倒してください!

病院スタッフ全員「おぉ~~~!!」

それでは,データ分析報告会のプレゼンの導入部を確認しましょう..



【データ分析事例】 保険診療算定ベースの地域医療貢献分析




病院幹部へのデータ分析報告会の発表担当決め

みなさんはそれぞれ実務経歴はどれくらいですか?

Bさん「10年ちょっとです」
Cさん「10年弱です」
Dさん「5年です」
Aさん「私は・・・」

あっ,Aさんは大丈夫です.
Aさん「・・・(ホッ)」

今回はDさんも病院幹部へのプレゼンに挑戦してみませんか? 大丈夫.みんなでフォローしますから.

Dさん「わかりました!挑戦してみます!」

では,導入部と主要指標,まとめはAさん.副次指標になる専門医療の手術領域はBさん.CさんとDさんは専門医療の検査領域の地域医療貢献分析をプレゼンしてください.

ここで一度,リハーサルをしておきましょう.
全員「はい!」

今回の地域医療分析から興味深い知見が複数得られました.今回は全部報告するよりも,重要度と緊急度から3つに焦点を絞って,病院幹部にプレゼンしましょう!


あっそうだ!忘れないうちに,Aさんに伝えておきます.今回のこの地域医療貢献分析ですが,ざっと思いつくだけでも3演題くらいは学会発表できます. ついては, これらも全国学会で発表しましょうね.

Aさん「またですか?! ひぃ〜〜〜〜!!」




【編集後記】

数年前に,数十名の部下を率いるAさんに学会や旅行にいったときは,部下にお土産を持って帰るのはマストだということを教えてもらいました.僕は正直,お土産をいただいてもあまり食べないので,Aさんのこの指摘はとても新鮮だったことを覚えています.

今回, 病院訪問の前の週に有休消化で周遊したマレーシアのお土産を配ったところ,病院スタッフは大喜び.やっぱり,小さなことでもこんなに喜んでもらえるとこちらまで嬉しくなりますね.

夕暮れ前のクアラルンプールのツインタワー
名産のカカオを使ったチョコレートのお土産

2024年3月訪問

【追加更新】 シェアマップが、日本医療経営コンサルタント協会が主催する情報活用コンペティションの優秀賞に選ばれました!


2024年5月追記



【仕事関連活動の履歴】


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