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世界の終わり、そして始まり。 -10月の星々②-

丘の上から見える大きな川の向こう岸、

名前も知らない里山の頂に

いく筋もの雲が吸い込まれていく。

最も強そうな雲の筋に太陽が絡めとられる。

燦然と輝く無敵の星が、

ゆるゆると軌道を外れ山頂に不時着し、

瞬時に暗闇が世界を覆う。

翌朝、全く違う太陽が東の空に現れた。

世界はもう一度そこから始まる。


140文字小説コンテスト「10月の星々」投稿作品その②です。秋はいろんな雲が見れて、イマジネーションを掻き立ててくれます。


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