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森の風 -6月の星々-

夕方、森の入り口に立って目を瞑ると、

背中に少し湿った風を感じる。

人ごみを通り、いろんなものを纏って

よれた空気が流れ込んでくる。


夜の静寂しじまの中、穏やかな雨を浴びた風は、

そのいろんなものを洗い流して軽くなる。

朝、森の入り口に立って目を瞑ると、

頬に接吻キスするように軽やかな風が吹いていく。

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