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ヒトシ
2022年6月7日 14:00
ふと、早春の森に来た。小鳥たちが奏でる求愛の歌が響いている。人の気配はなく、木々や野花が支配する世界。朽木のベンチに寝転んで五感の全てで地球を感じると、精霊の守り人になった気分。全身に気が満ちてくる。僕は今、あの主人公のように、明日を切り開く強さとしなやかさを手に入れた気がする。この作品は、小説家ほしおさなえさんの門下生を中心にした140文字小説サークル‘lotto14