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ヒトシ
2022年7月28日 12:06
どこぞの小鳥が去年の秋にどこぞで立ち枯れていたのを啄んで運よくその子に食べられずたまたまうちの畑に落下してまたまた運よく他の子にも見つからずそのまま冬を超えて春になりうまいこと芽吹いて双葉になって気まぐれに様子をみようかと主人のお目こぼしに与って草むしりの刃を免れてあれよあれよと大きくなってカンカン照りの真夏の空に大輪の花を咲かせましたやがて大き
2022年7月26日 11:08
感性を鈍らせているのは、連日の暑さか。それともおのれの慢心か。日毎、厳しさを増す状況が、底の浅い経験値の応用力のなさを浮き彫りにし、何ひとつリカバリができないままに時だけが過ぎてゆく悪循環。今日も熱帯夜。冷たい汗が全身から滲み出し、出口の見えない焦燥感に縛られたままただ放心する。寝苦しい熱帯夜。かつての仕事で、締切間際に思うようにアイディアが出せず、無力感に苛まれている
2022年7月23日 14:41
トトロの雨傘になりそうなおおきく厚い里芋の葉っぱワックスがバッチリ効いて朝露のちいさな雫を乗せて集めてくるくるまあるく形どるこぼさぬようにそうっとそっと朝のひかりを透かしてみれば逆立ちしたいつもの景色の中に輝いて見える僕らの未来
2022年7月22日 16:16
夏の畑の一番星は、今年も悲劇に襲われた。なんということか。こんなことがあっていいのか。朝の畑で、わたしは、しばし呆然。そこには未熟な縞模様がぱっくりと大きな口を開いて無惨にその体を敷き藁の上に横たえていた。この大きな傷は、動物の仕業ではない。一体、犯人は誰?わたしの推理は、こう。「早すぎた梅雨明けとそれに続く酷暑に耐えようと若い果実は外皮を厚くして熱と乾
2022年7月21日 18:08
朝からサウナのような蒸し暑さ汗だくになりながらの草むしり何やら生き物を気配を感じて青青と茂るオクラの葉影を探れば鮮やかな緑色のアマガエル酷暑の後に戻ってきた梅雨空の日々に自慢の喉を震わせて我が世の夏を満喫する天気予報によればきみの活躍の場ももういく日の様子それまでは思う存分歌いたまえ先祖代々伝わるきみらの優しい恋歌を
2022年7月14日 11:35
まるで酷暑の一週間は間違いでしたというように戻ってきた梅雨空が水蒸気をたっぷりと溜め込んで重力に負けた雨粒から順々に地上へと循環させる慌ててしつらえた日除けの簾はそのまま雨だれ避けに役目を代えて数珠つなぎの水滴を遊ばせているその簾にちょんと止まって こちらを覗き込むのは庭の常連の山雀わたしの機嫌を伺いながら食堂の開店はまだですかと小さく地鳴き気まぐれで粗野な
2022年7月4日 15:53
蝉が目を覚ます前に訪れた気の早い酷暑体液が沸騰するかのような猛烈な暑さに間違いなく脳細胞が数万個破壊される麦茶と麦わら帽子を生命線に早朝のみの畑仕事冷麦を流し込み省エネ運転で日中を乗り切りキンキンの麦酒で夕食を流し込む南から来た小粒の台風がようやく小さな句読点を打ってほっと一息ついた半夏雨の週明け派手に幕を開けた今年の夏まだまだ本番はこれから健康第一で頑