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潤い満ちる葉上の舞台で 茄子の花芯を喰むのは 初見参のつゆむしのきみ 小さな朝露を散らし…
春のある日 その子はどこからともなくやってきて 里芋の畝の端っこに小さな双葉を広げた 姿…
隙間なく分厚い雲が広がって 森も畑も湿り気に覆われて 葉陰で雨宿りする虫たちもたくさんで…
芽吹きも進む穀雨の候 土も空気も温もって おらが畠も春らんまん 野の草たちも続々芽吹き …