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パンとヒトの支え合い

本日も、多くのお客様にご来店いただきまして、ありがとうございます。

パン屋をやっていると、多くのお客様とパンを通じて関われることが楽しいです。

修行時代も、もちろんお客様に美味しいパンを届けたいという想いもありました。
しかし、イチ従業員の私がお客様の声を直接聞ける機会はなかなかなく、
「私が作ったパン」というよりも「このお店のパンを作っている」という感覚が強かった気がします。

今は自分のお店を持ち、お客様から日々感想をいただくと、
もっと「あのお客様」に喜んでもらうためには、どうすればいいのだろう?と
顔が見れるコミュニケーションができていることが、私のやりがいにも繋がっています。

先日、とあるパン業界団体の方と話す機会がありました。
最近では、インターネットでパンが定期的に送られてくるサービスなどもあるらしく。
サービスとしては便利な半面、どうしても、プラットフォーマーの立場が上になってしまうらしく、
個人店のパン屋さんは原価が高騰しても、なかなか販売価格が上げられないというジレンマに陥っていると聞きました。

私も詳しく内情がわからないので、偉そうなことは言えないのですが、
その話を聞いて思ったことは、顔が見れるコミュニケーションが取れていれば、
誰かがババを引いてしまうようなことは起こらないのではないかな。と思いました。

インターネットなどの技術が発展して、便利になることは非常に良いことだとは思います。
しかし「人という字は、人と人が支え合っている姿」であると言われる通り、
便利さの目的は、人と人との支え合いに向かうべきだと思うのです。

ひとぱん工房も、誰かの支えとなれるよう、これからも精進してまいります。

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