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山口県がNY Timesの行きたい旅行先に選ばれた話から、海外から見える日本の話

こんにちは。

NY Timesのニュースを見て、徳力さんがちょうどTwitter(X)のスペースで話をされていたので参加しました。今回はその話を聴いて、思ったことをツラツラ書きました。

徳力さんの元の記事はこちらです。


中国人爆買いが話題の時期はどこへやら

このnoteを書いているときに、そういえば訪日観光客の話ってテレビで注目されていたのは、(私の記憶ですと)中国人観光客がドン・キホーテで爆買いしている様子を写している報道でした。

当時は確か…2010年代ですかね。中国もここまで経済成長していなくて、経済専門家が「日本は中国やインドに経済面で抜かれますよ」って言ってたくらいだと思います。

それが、コロナを経て本当に変わった…というか、立場が逆転しているな、と思っている今日この頃です。

東京、京都、大阪…都市圏は混んでて当たり前

オーバーツーリズムの話がメディアに出ているので、皆さんご存知かと思います。もう京都は「ここは外国かっ!」と思うほど、外国人ばかりです。

そして、日本の主要な観光地に飽きた…という人が行っているであろう、その近郊もまた混んできています。

例えば、バックパッカーにはお馴染みの「Lonely planet」という旅行雑誌では、「the 10 most best places to visit japan」というタイトルでライターさんが紹介しており、東京、京都、大阪以外にも

  • 屋久島

  • 上高地

が紹介されています。

「Lonely planet」は過去に「YOUは何しにニッポンへ?」でも紹介されてました。

過去に、岐阜県の馬籠宿も紹介されていたりしました。

今、外国人観光客が求めるもの

町並みもよかったし、食べ物もおいしかったし、みんなやさしい。そして何と言っても、歩いて回れる。なぜ歩くかというと、町の素顔を感じられるから。

https://www.nhk.or.jp/minplus/0121/topic016.html

私はインタビュー記事のこの言葉が、結構芯をついているなと思いました。

もう、メジャーな旅行先は皆Instagramにアップしてしまっていて、(中にはAIで作られた画像もあるだろうし)ちょっと飽きちゃっているのでは?と思ってます。

しかも、このインタビューを受けた方はNY Timesで昨年は盛岡、今年は山口を紹介した方。こういう情報を人よりも先に取って公開していくクリエイターたちは、まだ観光地化されていない、素の日本を感じられる場所を求めて、そこに暮らす人々と、コミュニケーションを取りたいのでは、と思ったのです。

京都に来たアメリカ人の方の話

以前、私は仕事で京都で舞妓さんに会う機会にご招待いただき、そこに参加していたアメリカから来たシニアの男性の方の話を聞きました。
その方は日本に初めて来たらしく、メジャーな観光地である京都には来たが、日本の文化である舞妓さんを一度見てみたかったそうです。

しかし、道中で出会ったタクシーの運転手さんとの体験が、あまりいいものではなかったそうです。"きっと外国人はこういうのがお好き"という誤解をされたのか、アメリカ人の方が運転手さんに撮影をお願いした際、撮りたい写真ではなく、ガイドブックで紹介されているような写真が残っていて、「僕のカメラだから僕が撮ってほしい写真を撮って欲しいんだけど…」と残念に思ってしまったそうです。

一過性で終わって欲しくない

昨年は盛岡、今年は山口…と盛り上がるのは、ほかの地域にとっても「うちのまちも注目されるかも?」と思ってもらうきっかけになるかもしれません。しかし、それが一過性であって欲しくない、と思っています。

なんでもかんでも、外国人にウケを狙いやすいような施策だと、飽きられてしまうと思います。

私自身、京都に度々足を運んでいますがコロナ以降の京都は本当によくないと思っています。物静かな雰囲気が消され、「禅」とか「わび・さび」そういう概念をも知って欲しいなと思いますが、今の京都では知ることはできないと思います。山奥の貴船神社や鞍馬寺でさえ、観光客で押し寄せてしまっているので。


日本の魅力って本当はどんなところにあるのか、コピペ記事ではなく、日本に足を踏み入れた外国人の方々の意見を聞きながら、改善すべきところは改善し、残すところは残す…をして欲しいと思います。
そして、日本人である私にできることがあれば、積極的にそうした取り組みに関わりたい、そう思っています。



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