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カンブリア宮殿から:アズマ工業

今日もご覧いただきありがとうございます。

私が欠かさず見ているテレビ番組の一つにテレビ東京の「カンブリア宮殿」があります。番組を見るのと合わせて、マーケティングの分析を簡単に行っています。今回は先般の放送で取り上げられた「アズマ工業」について、書いていこうと思います。アズマ工業 は、掃除用具の製造・販売や、おそうじ塾を通した独立支援、掃除代行サービスを提供する企業です。100円ショップによる価格破壊で業績が悪化しますが、山下智樹社長へ交代後、業績を伸ばしているそうです。

アズマ工業が成功した理由

アズマ工業が成功した理由の1つ目は徹底的なユーザー目線での商品開発です。店頭で消費者と会話した内容から、ニーズを吸い上げたり、掃除代行サービスでの現場の声を吸い上げ、次の商品開発に活かしています。会社の売上規模から考えると、テレビCMなど大々的な広告は難しいでしょう。しかし、徹底的なユーザー目線の商品開発で、商品の良さを人に伝えたくなる商品が生まれ、ユーザーが広告塔になることが期待できます。
アズマ工業が成功した理由の2つ目がBtoB販路の構築です。アズマ工業では自社の掃除代行サービスだけでなく、「おそうじ塾」を通して、フランチャイズでの独立支援を行っています。フランチャイズで独立した人は、当然アズマ工業の商品を使うことになるので売上の増加が見込めます。
また、この独立支援は、現場からのフィードバックを増やし、技術やノウハウ構築、さらに良い商品の開発に繋がります。さらに、時短ニーズが高まる中で、自分で掃除用具を買って掃除する機会が減った場合にも、売上をカバーし、消費者にもメリットがあるものになっています。
BtoCとBtoBが、共にシナジーを産む、素晴らしい事業展開だと感じました。

その他感想など

今回のアズマ工業は、BtoCとBtoBのシナジーが素晴らしく、久々におお!と感動した企業でした。
私がこれまで務めたメーカーでも、当然ニーズを聞いて製品開発に活かす活動をしていましたが、開発期間が長いとタイムリーに盛り込むのが難しく、ユーザーの情報だけ蓄積される、ということが多々ありました。アズマ工業のような雑貨品であれば、比較的開発期間が短くなると思うので、ニーズの反映もやりやすいのかもしれません。

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