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カンブリア宮殿から:サラダ・コスモ

今日もご覧いただきありがとうございます。

私が欠かさず見ているテレビ番組の一つにテレビ東京の「カンブリア宮殿」があります。番組を見るのと合わせて、マーケティングの分析を簡単に行っています。
今回は先般の放送で取り上げられた「サラダ・コスモ」について、書いていこうと思います。サラダ・コスモは、もやしの生産やカット野菜の販売を行っているメーカーです。43年連続黒字で、203億の売上があるそうです。

サラダ・コスモが成功した理由

①徹底的な効率化

サラダ・コスモの最も大きな強みが、自動化された巨大工場です。通常人の手で行われる梱包まで自動化しているとのことでした。投資はかかりますが、他社に先駆けて自動化をすると、投資回収も早く終わります。後から他社が自動化をしようとしても、価格で不利になるのです。
このような例は、きのこメーカーの「雪国まいたけ」などでも見られます。価格優位性、安定した品質と供給でまず、売場のシェアを取る戦略です。

②コラボによる知名度向上

売場のシェアを取ることで選ばれる確率は上がりますが、積極的に選んでもらうにはエンドユーザーに知ってもらうことが必要です。わかりやすいものでは、テレビCMなどになりますが、サラダ・コスモの売上高や製品単価を考えると、大規模なプロモーションは難しいでしょう。
そこで、自社の力ではなく、他企業の力を活用する方法として、コラボレーションがあげられます。番組中ではインスタント焼きそばのペヤングとのコラボレーションが紹介されていましたが、これはペヤングの認知を活用するものと考えられます。

その他感想など

サラダ・コスモの中田社長はとにかく効率化に力を入れている印象です。工場だけでなく、アルゼンチンの広大な土地を買い、自社農場を作るといった取り組みも紹介されていました。新しいことには必ずつきまとう投資ですが、大きな投資だからこそ、他社はしない、つまり自分達の強みになる、という考えで判断されています。73歳でも思い切った判断をし、第一線で活躍される、すごい方だと思います。

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