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ある元プロスポーツ選手のセカンドキャリア(進行形)実例からの考察

先日…、セカンドキャリアについて第一球を投じたところですが、続編をどうつなげるか悩んでいました。というのも、最初の頃の新鮮な感覚が、今や馴染んでしまったり、問題が解決して喉元過ぎれば…的に忘れてしまった…という状態にあるというのもその要因の一つです(;'∀')面白いエピソードはメモして残しておけばよかった~(笑)。

プロスポーツとひとまとめにしても、それぞれの歩む人生やその中での経験、学びによって感覚は様々だと思います。それを代弁するまとめを書くことなど到底できません。一概にどうとは言えるものではないと思います。そこで、プロスポーツを引退して、その間に培った技術を仕事にしていくうえでどういうことがあったか、ということを一つの方向で無理にまとめるより、いろいろな角度から書いていければと思います。今回はその模索・考察の一方向からのものです。何かの参考になれば幸いです。

ビジネスの規模

ここに書いていこうと思っているのは、個人規模で仕事を始めたお話です。今ある環境や自分の技術を活かして何かを始めたい、そういう場合の実例からの考察となります。最初から大きなことをするにはリスクも伴います。大きなチャンスも受け入れる体制ができていないと受け止められません。まず、少しずつ、世の中の仕組みに慣れていくために、今の環境でできることから始めてみるのも悪くないと思います(*'ω'*)

自動的に仕事は降ってこない

準備された場所で最高のパフォーマンスを発揮するのがスポーツ選手。競輪選手は、レースのあっせんを受けて、レースに参加します。その感覚からすると、自分の活躍する場所を自分で作っていくというのは、まったく違う発想が必要になるかもしれません。
選手によっては、その経歴や実績が買われ、引退後も引く手あまたという場合もあるかと思います。しかし、そういったことだけではなく、自分で何かしたい、という気持ちがありながら、どういったことを仕事にしていけばいいかわからないという場合もあると思います。
果報は寝て待て、とか、棚から牡丹餅などということわざもありますが、寝ていてもなかなか仕事は降ってきません。
自分のやりたいことは何なのか?まずはそこに向き合ってみるのがいいかもしれません。

仕事の需要は意外なところにあったりもする例

世間には名のない立ち位置にも需要があることがあります。広く認識されている言葉を借りると「ニッチ」、言葉を換えれば「隙間産業」ともいえると思います。名のない技術は、自分でも意識しがたく、他人にアピールしがたいものです。しかし、あなたがいると、仕事が回る、と、気づいてもらえるチャンスを広げれば、仕事をいただけることもあります。決して名前のある技術ばかりがお仕事になるわけではありません。自分を必要としてくれる場所は、いろいろとあると思います。卑屈にならず、どうすれば、その場所を見つけられるか、自分を売り込むにはどうしたらいいのか、そういう目線を持ってみるのもいいかなと思います。

興味のあるところに意思をもって出向く

自分が興味を持っているところに、可能であれば、実際に出向くというのは大切だと思います。競輪選手は選手時代の実績がありますが、お仕事を一緒にしていくうえで、何ができる人なのか?履歴書やプロフィールに文字で書きだせないものも多くあります。菊池仁志の場合は、競輪関係では、選手時代に関係者の方に仕事の可能性を見出してもらったことで現在のお仕事につながっていますし、自転車競技のほうではボランティアの時期がありましたが、その活動を通して、菊池仁志を知っていただいた一般サイクリストの方々が、スクール立ち上げ時にいち早く来てくださいました。

仕事になっていく原動力を考える

菊池仁志の場合は、競輪が好き!自転車が大好き!これに尽きると思います。自転車がみんなの幸せにつながること、それが原動力です。競輪を楽しくお伝えできるように、選手の技術を少しでも知っていただけるように、そして、自転車に乗る人が気持ちよく楽しくより長く乗り続けられるように、競技者がより強くより長く選手人生を過ごせるように、そうしたお手伝いをしていきたいという思いが、今の仕事の原動力になっていると思います。

☞参)菊池仁志ブログエントリ「エンジョイライフサイクリング」

選手は戦歴、仕事は実績

引退当初、菊池仁志は、競技の世界でボランティア活動にかかわることが多かったです。これは、競技を広めていきたい、競技に関わっていたい、という思いがあったからです。ここで、自分(事務局)の経験から、お手伝いをする際に大事なことをお伝えできればと思います。

自分が独立して仕事を始めようとしたのは20代半ば~。何年か活動した後、独立することができました。ITバブルもあり、20代で独立起業する仲間も多くいました。この同世代の仲間から学んだことがあります。それは、仕事をするときはクレジット(=名前)をいただくということです。実はこれ、個人で仕事を行っていくうえでとても大事です。

ボランティア活動は、実際にその現場で触れ合った方々との関係はできますが、クレジットのない(=役割不明確な)ボランティア(=お手伝い)は、仕事の実績にできません。独立して事業を始める際、自分がどのようなことをしているかを証明することは大切です。競輪選手で言うなら、戦歴です。何戦・何勝…それで選手の実力が証明できますよね。一般社会では、それが仕事の実績というわけです。

お手伝いの依頼があった場合、お手伝いの範疇を超えている(自分の実績として経歴に表示できるレベルの仕事内容である)と感じるのであれば、必ず、どういう立場でその仕事をお手伝いするのか、依頼者との間で明確にしておくことは大切だと思います。

まとめ

様々な面で配慮ある方とお仕事ができると気持ちいいですね。自分たちもそうあるよう、日々精進、視野を広げ、知識を深めていきたいと思います。

元競輪選手 菊池仁志
日々精進・日々鍛錬・近道はない by 菊池仁志

これからも宜しくお願い致します。

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