マグロぶつよりマグロくし ~てらけんさんの「世界一ゆるい地域おこし」 ~
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マグロぶつよりマグロくし ~てらけんさんの「世界一ゆるい地域おこし」 ~

1、伊豆おこしプロジェクトより

寺田健悟(てらけん)さんが中心となって、静岡県の伊豆地域では、「伊豆おこしプロジェクト」が進んでいます↓。

このプロジェクトのサイトに2019年8月4日に投稿された記事がこちら↓。

今回のnote記事は、このてらけんさんの提案記事をまずご紹介します。

簡単にまとめると、

◆「職を辞めずに」地域おこし協力隊になりませんか?
◆少し長い「ワーキングホリデー」の感覚でできます!
◆これまでの積み重ねがあるので「0からではない」!
◆「取材と編集+情報発信」を欠かさず更新するだけ!

ということだそうです。

「世界一ゆるい」「気楽に稼ぐ」「無理はしない」。
これが、今回のてらけんさんの提案のキモです。

逆に言えば、ふつうの地域おこし協力隊は、そうではないのです。

◆職を辞めて覚悟を決めて隊員になるケースが多い:キツい
◆地方で最長3年間だけの任期では稼ぐのが難しい:気が重い
◆縁もゆかりもない0からの関係構築で無理がある:無理ゲー

そのために、任期途中で辞めたり、葛藤したりするケースが多い。

それを事前に防ぐための提案だそうです。

◆職を辞めずに隊員になれば心理的に安心感がある:ゆるい!
◆これまで積み重ねてきた実績を引き継ぐので簡単:気楽!
◆てらけんさんはじめ先輩からのレクチャーもある:無理なし!

個人的には、とてもよく考えられている提案だと思います。

てらけんさんのご自身の失敗や課題意識を踏まえての提案なので、説得力があるんですよね。成功事例はたくさん紹介されて拡散されますが、失敗事例は愚痴になりがちで、いずれ闇に埋もれてしまう。そうではなく、前向きに「将来」を見据えて提案されているところ、リアルに「稼ぐ」ことを主軸にしているところ、やることが「明確」になっているところが、良い。

2、マグロぶつよりマグロくし

私は先日の記事で、「自治体の担当職員」が大事だと書きました↓。

地域おこし(地域再生)は、「つなぐ」ことを主軸において「継続的」に「稼ぐ」方法を考える必要がある。なぜなら、地域での生活は、ずっと続くからです。属人化して、すごい協力隊員がいる間は盛り上がるけれども、その人がいなくなったらまた1から、では意味がない。しかし、覚悟を決めて退路を断って協力隊員となっている人には、なかなか「任期のあとも責任持ってプロジェクトを続けてね!」とは言えないでしょう。その人の人生もありますし。

任期代わりでマグロぶつみたいに「ぶつ切り」になる協力隊の実績をつないでいくのは、基本終身雇用の「担当職員」だと思って、私は記事を書きました。しかし、てらけんさんの記事を拝読して、「最初からゆるふわな感じで、継続するつもりで協力隊員になってもらえば良いのか!」と、率直に感銘を受けました。「協力隊員」「担当職員」という「人」ではなく、「伊豆おこしプロジェクト」という「組織」がつなげばいいのか! そうすれば、属人化も防げるし、継続していくこともしやすいです。

例えて言えば、ばらばらになっているマグロぶつを、プロジェクトという串で差して「マグロくし」にするようなものです(例えが私の好きな食材ですみません)↓。

もちろん、約10年も続いている制度ですから、隊員引退後に何らかの組織やプロジェクトを立ち上げて継続的につなげている方、ビジョンを持って協力隊を募集・採用・支援している自治体の職員の方もいらっしゃると思います。しかし、このように「募集・採用」の時点から、できるだけ協力隊員の経済的心理的肉体的な不安を取り除いておき、「隊員引退後」まで考えられた提案は、なかなか他ではないのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、属人的でないのが良いですね。

人に頼り過ぎると、その人がいなくなったときにガタガタになります。中心となる(元)協力隊員が、家庭の事情や自分のキャリアアップなどで遠くに行くかもしれない。自治体の担当職員が、首長が変わって上から「協力隊員支援廃止」の命令を受けるかもしれない。ならば、民間主体で、マグロぶつをつなぐ「くし」を作っておくことが、良いのかもしれません。

3、ブラックペッパーで味付け案

せっかくのnote記事なので、このマグロくしをさらに美味しくいただく「ブラックペッパー」のような味付け案を、2つ考えてみました。つまり、プロジェクトを彩る補完的な私案(試案)です。

◆私案1:資格化で視覚化

てらけんさんの記事には、地方に留まって地域おこしをするのではなく、都会の大きなマーケットを狙うべき、という指摘がありました。その通りだと思います。となると、「伊豆おこし道初段」とか「伊豆おこしなんちゃらアンバサダー」などの資格を作って、それを認証するシステムを作ればどうか。そうすれば、都会でも「ああ、あなたは伊豆おこし関係者ですね」と、通りが良い。

メリットは次の2つです。

◆視覚化されわかりやすい:持っている人が他人に説明する手間が省ける
◆稼げる:資格化すれば教材・試験・更新などビジネスチャンスが増える

ただし、怪しい資格ビジネスや、悪徳商法の「資格商法」とならないように、あくまで地域を盛り上げるためのものだということを徹底する必要があります。参考文献はこちらから↓。

◆私案2:伊豆おこし総選挙

知名度を上げるには、手っ取り早く「競争」をしかけるイベントが効果的。となれば参考になるのは「AKB48などの総選挙イベント」です。

テーマは何でも良いですが、総選挙を行って、投票をしてもらう。その際に、何かを買えば1票とする。推しメンを上位にしたいAKB48などの総選挙では、ものすごい数のCDを買う人がいますよね。総選挙ではなく株主総会ではないか、と言う人もいる。参加型イベント。金も動く。選挙に勝った人物やコンテンツには箔がつく。モノではなく、感情を売る。

もちろんこの「総選挙ビジネス」にも、様々な課題や論点があります。柊ユウさんのブログ記事をご参考まで↓。

池上彰さんならず、てらけんさんが選挙候補にズバズバ斬りこむ選挙特番「てらけん無双」なんかも良いのではないでしょうか。

4、イズーランドの県道

いかがでしたでしょうか。このnote記事では、伊豆おこしプロジェクトに取り組んでおられる寺田健悟(てらけん)さんの記事を紹介しつつ、その味付けの私案を2つ提案してみました。

もちろん、てらけんさんと異なり、私の案は、伊豆の実情を知らない一個人のただの私案ですので、お読み捨ていただければ…。

ちなみに「実用地歴提案会ヒストジオ」では、「イバーランドの県道」という、茨城県市町村擬人化×ゲームブックを制作中です↓。

これの「伊豆版」で、「イズーランドの県道」も可能です(笑)。知名度や魅力紹介のコンテンツ・ツールとして、ぜひ。

…ただ、まずは「イバーランドの県道」を完成させろ、という話ですね。すみません。ゆるふわで少しずつ、無理せず制作しています。

もし、ご興味がおありの方は、ぜひnote記事をご覧ください。茨城県の県北だけですが、体験お試し版もプレイできますので…↓。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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いなお@『人事屋エイルの打開』Twitter連載中/実用地歴提案会ヒストジオ

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