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1、道の駅ごか

私は、道の駅ごかに立っていた。

「ここが五霞町か…」いささか感慨深い。

茨城県猿島郡五霞町。県内で言うと古河市の南隣の西の端っこのあたりだが、関東地方全体で見ると関東平野の真ん中あたりに位置する。しかしこの町の一種異様なところは、利根川の(茨城県側から見て)向こう岸にあること。利根川は大きな川で、いわゆる「自然県境」となっているところが多い。向こう岸は千葉県や埼玉県。ところが五霞町は、向こう岸なのに茨城県なのだ。これは行くしかない。と思いつつもなかなかチャンスが訪れず、私の中での五霞町像は謎に包まれていたのだが、いまようやく霞が晴れた。

道の駅ごか。ここまで明確にひらがなで書かれると、「ごかすみ」だの「いっか」だのと読み間違えられることもあるまい。

駐車場は混んでいた。どうやら交通の要衝のようだ。関東平野の真ん中、国道4号線沿いだから当たり前か。

『いばらきセレクション125』という本がある。茨城新聞社編。茨城新聞創刊125周年を記念して作られた本。ここには、茨城県の各市町村の「宝」が掲載されている↓。

最初に、各市町村と言えばこれだ!的な「市町村枠・子ども票」のページがある。水戸市は「偕楽園と偕楽園公園」、つくば市は「筑波山」など、まあそうだろうなというチョイス。五霞町はどうだろうか。

「五霞の農産物と道の駅」

…農産物と道の駅、ですか。この「道の駅ごか」は、五霞町の宝である。

2005年4月にオープン。まだ約14年しかたっていない。2015年には圏央道の五霞インターチェンジが開通。そう言えば高速道路も近くを通っているな。敷地面積は約2万平方メートル。運営するのは五霞町まちづくり交流センター。近年は、地元特産の里芋「八頭」を使ったコロッケや雑炊、ポタージュスープ、そば焼酎なども売っているらしい。…さすがに運転があるのでそば焼酎は飲めないが、里芋コロッケは美味しそう。食べて帰るか。

建物に入った私は、ギョッとした。

席数は多いが、人がそれ以上に多い! レジに人が長蛇の列!

お昼時に来てしまったのが失敗だった。見るからに長距離ドライバーの人が多い。なるほど、ここは冒険野郎マクガイバーならず、トラック野郎たちの憩いの場なんだな↓。

私は、道の駅ごかを後にして、近くの中国料理屋で昼飯を食べた。

2、一言で言えば「水害の歴史」

後日、私は「五霞町」というワードで検索した。気になるページがあったので、リンクを貼る↓。

加藤まさゆきさんは理科の教員。茨城?埼玉? 洪水と戦う「五霞町」のなぞ、と題して、現地でその謎に迫っていた。

一言で言えば五霞町の歴史は「水害の歴史」らしい。詳しくは加藤さんのページを見て頂きたいが、とにかく水害が多かったらしい。川に囲まれているのだからそりゃそうだ。しかしそのような地でも、先人は治水に治水を重ねて、人が安心して住める地にしたらしい。茨城県で水害と言えば、2015年の常総市の鬼怒川氾濫が記憶に新しい↓。

このような水害に、五霞町も襲われてきた。しかしそのたびに、治水事業を重ねて強くなっていったのだろう。

私は五霞町に、戦うたびに、死線を越えるたびに強くなる、スーパーサイヤ人のような強靭な戦士の姿を見たのである。

3、治水と鯉群

いかがでしたでしょうか? 今回は茨城県猿島郡五霞町の記事でした。

締めとしまして、五霞町の市町村擬人化キャラをご紹介します(画像は無断転載禁止にてどうぞお願いします)。

まずは男性キャラ「治水のゴカ」です↓。

水上スキー部です。川とともに生まれ、川とともに育つ、そんなイメージで制作しました。

次は女性キャラの「鯉群のゴカ」です↓。

アーティス部、昔で言うとシンクロナイズドスイミング部です。五霞町の川には、白い鯉(ハクレン)の群れが押し寄せてジャンプをする、というエピソードからイメージして制作しました。

この市町村擬人化のキャラは、すべて20歳以上、「町学校」(ちょうがっこう)という学校に通う「町学生」(ちょうがくせい)という設定です。茨城県の各市町村出身者で構成された「プロイバゼミ」「プロラキゼミ」という2つのゼミにそれぞれ所属しています。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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