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幕末~明治維新

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幕末~明治維新で奮闘した人たちの記事です。
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記事一覧

「自由」という日本語と訳語

日本語で「自由」は借り物の言葉です。 古くは仏教用語の熟語でした。 日本独自の概念ではな…

桂と原 ~太郎と敬という男~

どっちも一文字の名字ですが、 明治~大正を象徴する人物です。 桂太郎(かつらたろう)と 原…

「古河市兵衛」という補助線

日本史の教科書に出てくる人たち。 陸奥宗光、渋沢栄一、原敬、 田中正造、志賀直哉! 「一問…

『桜田門外の変』とその後

1860年に起こった『桜田門外の変』! 教科書にもほぼ必ず出てくる とても知名度が高い事件、で…

幕末の日本から金が流出した話

船で往復して両替をするだけで儲かる? 合法的に? そんな美味しい儲け話があれば、 やってみ…

現実と仮想との行き来でこそ ~シリアスゲーム紹介~

武内 伸雄 さんの「シリアスゲーム」のレポートに 刺激を受けて、本記事を書いてみます。 ※…

50年ごとの世界史 ~近世から現代~

本記事では50年ごとに「世界史」を かいつまんで書いてみたい、と思います。 1600年「関ヶ原の戦い」の年から。 ※それ以前の世界の各地域の歴史の記事は、 本記事の下部のリンクからぜひ! では、早速。 ◆1600年頃:欧州は戦国時代 ユーラシア大陸の「陸上」においては、 オスマン、サファヴィー、ムガル、 明・清など、巨大な帝国が繁栄していました。 西欧諸国は「海上から」 強い帝国の手が届きにくい所に乗り込み、 植民地獲得競争を繰り広げます。 ただ、欧州の本国では、

「烈公」斉昭の『陰』と『陽』

水戸の偕楽園は『陰陽』にあふれています。 明治の俳人、正岡子規は 1889年(明治22年)に偕…

鬼を書いた男 ~マムシの周六~

皆様なら、下記の作品を何というタイトルにしますか? 「ベ、ベンデッタ? 忘れられた物語? …

吉田松陰:クリエイター・バーサーカー伝説

吉田松陰(よしだしょういん)という人がいた。 …というのが、通り一遍の説明。 もう少し詳…

眠る江戸、戦う西洋

…と詠まれた「黒船の来航」。 1853年。アメリカのペリー。 『西洋の衝撃』、ウェスタンインパ…

人材活用の鬼才 ~黒田清隆と酒~

日本の「第二代」内閣総理大臣は? …と聞かれてもすぐには 出てこないのですが、 黒田清隆(…

森鷗外、りんたろうの外遊と苦悩

明治の文豪として夏目漱石と並び称される 森鷗外(もり おうがい)! 本名は、森林太郎。 し…

皮相と本質、風土と変質

明治時代の日本の開化について 夏目漱石は「皮相上滑りの開化」だと 辛辣な表現の講演をしました。 1911年。明治44年。一部のみ引用します。 (ここから引用) (引用終わり) …江戸時代の日本は、漬け物のように じっくりじんわり文化を醸成してきました。 これに対して欧米列強は「黒船」のような 最新の技術と思想でぶつかってきた。 西洋の衝撃! 外発的な開化! 大いなる差を埋めるべく 「文明開化」路線を採らざるを得ない日本は、 「皮相上滑り」で取り急ぎの「開化」を行った