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「その揺らぎが、食欲をそそるの」ヒスイの食器日記

今日は「やっぱり手仕事がええな」という話です。

昨日の晩ごはん、同居人のケロリンがヅケ丼を作ってくれました。

ヒスイは白身魚が大好きですので、
タイとかんぱちを乗せました。
ケロはマグロとサーモン。ぶりものせたかな。

ケロのヅケはけっこうニンニクとショウガをきかせてあって、
うまいのですよ。

で、何が「手仕事」かというと、
この小ぶりな丼。
この柄は、手描きなのですよ。

これですね、ご飯をどけると、こんな感じです。


実に、実に豪快な太い唐草模様。
白地に藍色がスッキリとしていて、形もシャープなのに
手描きの太唐草がほんわりと、人心地にさせてくれる。

これ、ヒスイのプチ丼として非常に便利でして、愛用しております。
けっして高いものじゃないです。

高いどころか、1000円していないと思う。
以前、デカい急須を購入した時、送料あわせのために、ついでに買ったものです。

いやね、ケロリンはお茶が欠かせない男なんですわ。
酒も飲みますけど、お茶もがぶがぶ(笑)
めんどくさくて、一気にお茶を入れたく、デカい急須を買ったわけです。

なんか旅館のお急須ぽくて、大変気に入っております。


が、このお急須以上に、オマケのプチ丼のほうが登場頻度が高い。
ヒスイのプチ丼に、お茶漬けに、ケロリンのご飯茶碗にと、とにかく毎日活躍する。

りゆうは、この太唐草の味わいが、よいからです。

無造作に、ざっくりと筆で描かれた唐草は、
粋で豪快で、リズムがいい。
それでいて、どこかにほんのりと『含羞』みたいなものを漂わせているんです。

かすかなためらいというか、緊張というか。
人が筆を土肌におろす瞬間の緊張感がただよっています。

その緊張と含羞が、味わい深い。

こういう味って、やっぱり人の手で描かなきゃ出てこないと思う。
ちなみに、どでかい急須の水玉も、実は人の手で作られたもの。

生地に、いっこいっこ、ドリルを使って人の手で削りだしています。

https://www.instagram.com/p/C4RnwU7PKLE/?igshid=33hrkvo3c7cp&img_index=1

人の手を使っているから、まったく同じものは一つもありません。
職人さんの腕で、ほぼ同じ位置に同じサイズの柄を見事に削り出していますが、それでも全く同じものはできません。

人の手でつくっているから。
有機的なゆらぎがあるから。

その揺らぎが人を和ますんですね。
だから、他の食器があっても、ついつい手が伸びます。

ヒスイ宅では、ほぼ毎日、食卓に登場する優れものです。




#ひとり66日ライラン
#8日目

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