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ビジネスと遊び心とSDGs

ビジネスの未来:エコノミー(経済)にヒューマニズム(人間らしさ)を取り戻す

素晴らしい本に出会えたので紹介したい。
日本/経済低成長/停滞/貧困/衰退/GDP低下/高齢化/暗い未来/
この十数年、各種メディアから何度この見出しを見ただろうか。
私としても、本当に日本の未来は暗いままなのか。経済を成長させなければ、落ち目になるのか。そんなもやもやを抱えていたが、この本は曇天から光明が差すような気付きを与えてくれた。

ビジネスは歴史的使命を既に終えているのでは。

そもそも人類が経済を成長させた目的は、衣食住に困ることのない物質的貧困を解消し、国民の総生産数を向上させることで国力を維持することにあった。では今の日本はどうか。
食べ物は飽和し、法整備がなされ、お金の知識やセーフティーネットを知っていれば、よほどのことがない限り衣食住に困ることはない。

ここで中国,アメリカ,日本,全世界のGDP成長率のグラフを見て欲しい。

このグラフから読み取れるのは、コロナショック前から新興国を除いて世界のGDPは停滞期にあるということだ。

言い換えれば、人類は安全・便利・快適さは既に手にいれてる人口が増えたのだから、消費が減るのは当たり前で経済も停滞するのが当たり前だということだ。

次に生活満足度と1人辺りのGDPの相関を見てみると、経済が成長しても個人の満足度は向上せず、むしろ低下していることに気づく。

無限の成長を望んで、文明開化した人類は安全・快適・便利を手にいれても幸福感には繋がらないということが読み取れる。

著者は「経済成長がなければ豊かに生きられない」という思い込む「心の貧しさ」が問題だと説く。

では私たちはどうしたら良いのか。

結論を言うと、自分の幸福のために今この瞬間に感じる愉悦と充実を追求するコンサマトリーな生き方をしよう。

どういうことか。具体的には、
①成長ではない衝動(ワクワクすること等)に身を任せる。

②夢中になれる仕事や趣味を見つけるために行動を最大化(何でも挑戦と経験すること)する。

③真にやりたいことを実践し、労働の喜びをお金以外のもので感じよう。(ファンの笑顔とかSNSでいう良いね👍️)

④心から応援したい人や物にお金を払う。

簡単に言えば、
遊び心を持ち続けて行動しろ!ってことなのかな。

私に置き換えてみる。

はっきり言って、私は運が良かった。
ゆったりとした時間が流れ・回復に向かう患者をサポートする看護の職場が好きだ。この「好き」の中には、スタッフや患者さんの内面の想いや気持ちが見えた上で、適した声かけが(たぶん)できてるという自己満足があるからだと思う。
だからこそ、病院以外でもカフェ等で街かどにいる相談役の看護師さん。みたいな人になれたら良いなと思う。
相談役である以上、多くの人が悩むであろうメンタルヘルスやお金の知識は今後もお金を払ってでも勉強していきたいと思う。

やりたいこと、やるべきことがはっきり見えている今の環境には本当に感謝している。運が良かったとはそういうことだ。

この本を読んでみて感じたこと。

成長できないなと思い込み、自分が嫌になった時期があるが、なんてことはない。世界経済も成長できないと苦しんでいるのだから。
だからもう成長だけを目指すのは止めて、楽しさやワクワク感を追っても良いんじゃないかな。

余裕が生まれた後に考える幅が広がると、「地球に恒久的に住めるためのエコとは」「テクノロジーの発展は今後どうなるのか」様々な疑問が沸く。


エコ&サステナブル&テクノロジー、、、


あれ、これってSDGsのことじゃん!と気づく。

その気付きを世界中の頭の良い人たちは既に把握していて、17の目標を掲げて実践している。スゴいね人類。


大丈夫、未来は絶対に明るい。

もやもやは晴れ、胸を張ってそう言える。

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