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服部国際奨学財団修了式・第2回服部奨学生研究発表会

2023年3月17日、ミッドランドホール(名古屋市中村区)にて「2023年度修了式」を開催しました。服部国際奨学財団の公式行事では、事務局と有志奨学生スタッフが協力して、当日の式典を運営しています。ここ数年は、司会進行も奨学生が務めています。

司会進行

当日は、選考委員の先生方や、服部奨学生OBOGの方々にもご参列いただきました。OBOGからは、研究教育の場でご活躍中の、第4期服部奨学生・千葉裕太さん(岡山大学・文明動態学研究所特任助教)、第11期服部奨学生・エンケ ホルワさん(八戸高専・環境都市・建築デザインコース助教)から、修了生へのメッセージを頂戴しました。

なお、千葉さんのご研究は、2024年に公開した「服部国際奨学財団パンフレット」でも紹介しています。ぜひご一読ください。

パンフレット抜粋

2023年 第2回服部奨学生研究発表会

今回は、4名の服部奨学生がそれぞれ法学・教育学・心理学・栄養学の専門的知見をもとに、社会問題へ取り組むアプローチを提示しました。
教育学分野の発表では、特別支援学校での外国人児童生徒の教育について、質問紙法による全国の特別支援学校の悉皆調査をもとに、現場が直面している課題と、その解決策が提示されました。

心理学分野からは、留学生・移住者が抱く「孤独」は、出身地域との「文化的自己観」の齟齬が要因であり、社会的支援にあたってはこの文化的なギャップに目を向けるべきだという提言がなされました。

栄養学分野の発表では、「からだにいい」とされる機能性物質は、商品化されて市場に出て、メディアに取り上げられる過程で効能が誇張されがちであり、正しい情報の取捨選択が真の「健康」のために重要であることが指摘されました。

法学分野からは「チケット不正転売防止法」について発表がなされ、成立背景から実際の適用要件に加えて、私たちが日常で注意すべき点についても学ぶ機会となりました。

2023年度は年2回の開催となりましたが、2024年度は、より多くの学生が発表できるよう機会を増やしていく予定です。

発表者には、褒賞品としてMacBook Air(13inch)が贈呈されました

服部国際奨学財団修了式

修了式では、2年間の服部奨学金受給期間を修了する72名のうち、就職・研究員採用によって社会に出ることとなった、33名の学生たちの門出を祝いました。

修了証書授与

修了生の進路は、医師・助産師、省庁・都道府県庁、国立研究開発法人、教員、総合商社、企業研究員、海外大学院(phD)、日本学術研究会特別研究員、JST次世代プログラム研究員など、多岐にわたります。

懇親会

閉式後の懇親会には、修了生・奨学生・OBOG、事務局員だけでなく、選考委員の先生方にもご参席いただきました。互いの近況、次年度の計画、将来のビジョンなどを語り合い、また、日常生活や趣味の話題でも盛り上がるなかで、あらためて、服部国際奨学生財団全体の親睦をより深める機会になったと思います。


服部国際奨学財団では、国籍・専門分野を問わず、経済的理由により修学が困難であり、社会的課題の解決に対する強い関心と問題意識を持って学修・研究に取り組む学生に対して、月額10万円の給付奨学金による支援を行っています。

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