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「名言との対話」5月12日。ジョージ秋山「なにがすごいって、人の心を和ます奴ほどすごい奴はおらんだろうなぁ・・・」

ジョージ 秋山( - あきやま、本名:秋山 勇二(あきやま ゆうじ)、1943年昭和18年4月27日 - 2020年〈令和2年〉5月12日)は、日本漫画家。享年77。

東京都日暮里出身。中学卒業後、貸本漫画の取次店で仕事をしながら漫画家を目指す。1969年に「バットマンX」で講談社児童まんが賞を受賞し逆漫画家となる。

1970年代になって「銭ゲバ」、「アシュラ」など露悪的な描写で有害図書に指定されるなど話題になる。

1971年以降は青年漫画誌に活動をひろげる。1973年から『ビッグコミックオリジナル』に「浮浪雲」の連載を始める。幕末の品川宿でゆるやかに生きる主人公を中心に市井の人々の喜怒哀楽を描いた、この時代劇漫画は大ヒット作品になった。連載は2017年まで44年という記録的な長さとなった。2度にわたり、テレビドラマとなった。

1984年からは成人向けの漫画に手を染め、日活ロマンポルノの作品ともなった。また、聖書の漫画化にも取り組むなど、生涯にわたり、様々なジャンルを漫画という武器で渉猟した。

私自身はジョージ秋山の作品には接していない。代表作『浮浪雲』では多くの人々から共感を寄せられた。それは、主人公が語る言葉に魅了されたためだろう。

以下、いくつか拾ってみた。

「富士山に登ろうと心に決めた人だけが富士山に登ったんです
散歩のついでに登った人は一人もいませんよ・・・」という前向きな言葉もあるが、多くは次のように脱力系だ。

  • 立派になろうなんてのは、疲れますから、自分のやりたいことだけ、自分が楽しいことだけ、考えたらいいんですよ。

  • 怠けるだけ怠けたら、やる気になりますよ。人間なんてそんなもんですよ

  • 小事を気にせず 流れる雲の如し

そして、「なにがすごいって、人の心を和ます奴ほどすごい奴はおらんだろうなぁ・・・」という言葉もある。また、「人生で一番大切なことは 機嫌がいいこと」とも言っている。

平凡な日々を上機嫌で暮らすこと、そして周りの人の心を自然に和ますこと、そういう存在が大事だという人生観だ。他の作品も読んではいないので、ジョージ秋山は漫画家という職業は、そういう生き方にいい影響を与える仕事だと考えていたのだろうとしておこう。

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