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平野啓一郎『本の読み方 スロー・リーディング』B07ZPQRDYF

この作家はスローライターでもある。一日4、5枚しか書けない。30分に一回は休憩をとり、3-5分休む。この繰り返し。小説の執筆はマラソンのように見えるが、短距離ダッシュの繰り返しだそうだ。

私にはむしろ、フーコーの「性の歴史1 知への意志」の読み方に共感した。
「補助線を引く」「視覚化する」「文章を書くときの参考にする」とあるが、私の図解文章法と同じ方向である。平野はそれを「傍線と印の読書」と呼んでいる。ただ、その先に図解という方法でさらに洗練している点が違う。大小、重なり、関係などが入ると、読解というレベルを超えて本文以上の高みに達することができる。

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