リーダーが一人で見れる人数

さて。今回からは日々の取り組みについてアップ。
放課後児童クラブ「アソビトマナビ学童保育センター」での一コマです。

◆小さな社会「班」
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アソビトマナビでは、4〜6年生をリーダーとして班を作っています。
掃除などの生活面の活動、外部の移動は基本的に班で行動しています。

◇学童保育において班分けが必要な理由

僕は班を「小さな社会」と考えています。家族と似た感覚でしょうか。
班での活動は、心理的安全が増幅します。

そんな環境での活動は、お互い助け合おうという気持ち、周囲を見る力、思いやりをより育むことが出来ます。

また、班の仲間で考えた(もしくはリーダーや仲間に与えられた)役割を実行することは「自分ごと」として取り組むので、責任感が生まれます。

もちろん班以外の活動でも意図的に仕向けてはいます。
ただ一人一人のキャパシティがあるので、「班」という小さな社会の中でも育む支援をしています。

◇なぜ4年生をリーダーにするのか

アソビトマナビでは4〜6年生でリーダーを募り、希望する子どもがリーダーになります。

4年生になると、周囲を見れる範囲が大きくなります。
そして現実的な話、5〜6年生になると入会数が減ってきます。

本当は高学年にはリーダーを総括する役割を任せたいのですが…うちは4年生が少ないので、高学年にもリーダーを募っています。

◆リーダー制度を見直した件
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夏休み保育中は1班3~4人×5班体制で回していました。
8月末から通常保育に戻ったので、1班6~7人×3班体制に戻しました。

すると、リーダーが班のメンバーを見切れない場面が増えたのです。

例えを一つ言うと、
掃除・片付けタイムでのリーダーの役割は

・活動が円滑に進行できているかチェック
・メンバーへの対応(お困り事の解決など)

この2つなのですが、リーダー1人につき6~7人を見るわけで。
メンバーの対応をしてると掃除が円滑に進んでるか見切れないことが多いんです。

しばらく様子を見ていたのですが、リーダーたちがキャパオーバー気味。

監修先(岡山市A.M.I学童保育センター)の中野センター長に相談したところ、1班の人数を減らそうということになりました。

さて、こういう時はリーダー会議を開きます。

決め事は大人と子どもで解決するのがアソビトマナビの文化。

大人からの一方的な決め事は子どもにやらされ感が出るからです。

リーダー本人は「6~7人でもいい」というものの、今起きていることを話し納得してもらった上で、1班4~5人体制に変更することにしました。

それに伴って班を3班→4~5班に増えるので、新しくリーダーを立てる必要が出てきます。
ここからお互いの主張がぶつかり合いました。

◆年齢立場関係なく、とことん話し合う。
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大人の意見「3、4、5年からリーダー希望者を募って4~5班にしたい」

リーダーの意見「3年はふざけることが多いから(もちろんふざけない子もいます)4、5、6年からしかリーダーしてほしくない」

リーダーの気持ちは理解できます。そこでふざけない子もいることを伝えると、

「ふざけない子を判断する基準が今は明確じゃないから、その子だけにリーダーしてと伝えるとすると他のリーダー希望3年生になんて言うの?」

…ごもっともな話です。
そう、まだリーダーとしての判断基準を作ってないのです。

そもそも「ふざけない」とは具体的に何?など、判断基準の境界線が曖昧なことが多いため、作りにくいのです。。。

ということで、今回はリーダーの意向を汲み取り5、6年にもリーダーを募ることにしました。
#上手くいくかな

ただいまのリーダー候補:4年3人(うち週3日のみの子が1人)、5年1人、6年1人
#上手いこといっとる

新班体制、どうなることやら。近日中にこの続きはアップします。
リーダーの目が届きやすい体制を作るのも環境整備の一つです。というお話でしたー!

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