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チャップリンが全世界に向けてはなった問いかけ ~ 「チャップリンの独裁者」 (チャーリー・チャップリン)

第二次世界大戦は、全世界的に大きな被害をもたらした戦争でした。

原子爆弾、ファシスト、ナチズム・・・

今となってはこんなことが本当にあったのか目を疑いたくなるようなことばかり。でも実際にあったこと。

でも一番怖いなあと思うのは、もしかするとこの時期は、人の尊厳というものがとてつもなく希薄だったのでは?と感じられること。

ユダヤ人の迫害や、原子爆弾の投下など通常の意識だったらできないようなこと、やらないようなことが当たり前の日常になっていたんですよね。

これが戦争の本当の怖さなのかもしれません。

特に言論の統制というのはひどかったんですよね。こんなきな臭い時代の中、自分の考えを押し通すこと、貫くこと、明らかにすることはとても勇気のいることだったんじゃないでしょうか。

チャップリンのこの作品を見るにつけ、その勇気に感心してしまうと同時に、感動すら覚えてしまう。

聞くところによると、この映画は、ラストの台詞を言うためだけに作られたのだそう。

ラストのメッセージ。

それはチャップリンが全世界に向けてはなった問いかけです。

ロシアのしかけた戦争も記憶に新しいですが、この台詞、問いかけをいつまでも忘れずにいたい。

そんなことを思いながら、今日もこの映像を見続けています。


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