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めぞん一刻 主題歌 「悲しみよこんにちは」 斉藤由貴



数年前、高橋留美子さんが、紫綬褒章を受章されました。久しぶりにお名前を目にして、それぞれの青春時代に読んだ漫画が頭に浮かんだのでは??と思います。僕は、めぞん一刻でした。
(短編集や人魚シリーズも抜群に面白くて大好きなんですが。)

めぞん一刻の良かったところは、大人が読んでも小学生が読んでも楽しめる点ではなかったかと。実際、周囲の同級生も好きな人が多くて、どちらかというと男子のファンが多かったような。。(結局、管理人さんの周辺の五代くん、三鷹さん、亡くなった惣一郎さんらの男性陣が影の主役だったのかもですけど。)

子供、小学生にとっては、就職の悩みや、死別・未亡人といった恋愛の悩みは遠い未来の世界の出来事で、そこに現実性を加味して漫画やアニメをみてはおらず、どちらかというと3枚目的な描かれ方の五代くんを面白おかしく、はるか向こうの世界の架空の人物としてみて、楽しんでいたような気がします。

でも大人になってから読み返してみると、前述の悩みもそうですし、自分の過去の思い出なんかも思い出されてきて、この人物が、そのあたりにいるかのように、感情移入していることに気が付いたりするのが面白いところ。

たぶん、シリアス過ぎなかったからなんでしょうね。恋愛にしても死別にしても。三鷹さんも結果ああなったのはギャグともいえるし、五代くんもセリフも行動もコントみたいですし、四谷さんもその他の面々もユーモアのあるキャラクターでした。主人公の音無響子さんも、ある意味コミカルな描かれ方だったような気がします。

このアニメの主題歌が「悲しみよこんにちは」というのは、ぴったりなタイトルですよね。管理人さん初をはじめ、それぞれ、それなりに悲しい思い出を抱えているんですけど、決してシリアスになりすぎておらず、悲しみを受け止めて、その先に、明るい未来をみているのですよね。

悲しいことがあっても、受けとめて、闇があるから光があるように、夜明け前が一番暗いように、悲しみや困難が訪れるということは、すぐそばに、幸せが待っていると信じて。過ごしていきたいなと、めぞん一刻を思い出しながら、感じていたのでした。

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