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国語科授業をもっと易しく!

私は、日本人は日本語の達人なんだから「国語」は易しいはずだ、と言い続けてきました。
特に話し言葉は易しいと考えています。読み書きだって、これまでの読解や作文の授業でやっている読み書きよりもはるかに易しいと考えています。
それをことさら難しくして児童生徒を困らせたり、国語嫌いにさせたりしている授業が多すぎる気がします。
それは、個々人の先生のせいではなく、日本人が持っている国語科の授業イメージ、国語科の授業観のせいだと考えています。
そう考える私は、国語科授業観を改革したいと考えて、発言し続けています。
読みや書きの困難度は、読んだり書いたりする内容が、本人にとって易しいかどうかによって変化するものだと考えています。もう少し具体的に言うと、学習者本人の知識・理解・親近度・必要度の程度に応じて、学習の困難度が変わってくると考えています。
もう一つ、困難度に大きな影響を与える要因を挙げると、それは慣れです。
だから、私の国語教育観(学習観)は、談話や文章の意味内容を重視する教育観であり、「習うより慣れよ」の教育観です。
言語運用の難易度に大きな影響を与える他の要因には、心理的要因、人間関係的要因があると考えられます。
それらの要因をまとめると、
①談話や文章の内容に関する知識・理解
②必要度・意欲・目的意識
③親近度・慣れ
④自身の心理状態(自信・安心・不安等々)
⑤自分の立場・相手との関係・集団の中の位置。
⑥その他(要因は、ほかにもあると思いますので)
になると思います。
これらの要因に気を配り、生活や人生にとって必要度が低い授業をやめれば、国語科授業はもっと易しくなると思います。
これらの要因は、一人一人異なりますので、画一一斉一律の授業(同時同学習の授業)から解放されて、学習者一人一人の実情に応じるような授業(同時異学習の授業)にが実現すれば、国語学習がさらに易しくなると思います。

私はそういう思いを持って、『国語を楽しく プロジェクト・翻作・同時異学習のすすめ』を書きました。https://www.amazon.co.jp/%E5%9B%BD%E8%AA%9E.../dp/4491051410


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