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レニー・クラヴィッツはルーツ・リスペクト系の大先輩かも

(2 minh read)

Lenny Kravitz / Mama Said

ルーツ・リスペクト系といえばで思い出したレニー・クラヴィッツ。すっかり忘れていましたが、いまどうしているのでしょう。出会ったのは三作目『Are You Gonna Go My Way』(1993)でのこと。さかのぼって聴いてみたら二作目『Mama Said』(91)がいちばんの好みとなりました。

主な活躍期は1990年代でしたが、90年代にはクラシック・ロックのリバイバル・ムードがあったのはたしかなことで、レニーもその流れのなかにいた一人だったということでしょうか。

レニーのばあい、70年代初期ごろのジョン・レノンを意識したような曲も多く、『ママ・セッド』にもあります。曲づくり、サウンド・メイク、ギターやオルガンの使いかたなど、かなり影響を受けたに違いありません。

楽器やスタジオ機材などもあのころのヴィンテージものを使うというこだわりようで、個人的な偏愛ぶりというか、つまりはルーツ・リスペクトな姿勢が鮮明な音楽家でした。

『ママ・セッド』にはクラシック・ロックな曲ばかりでなく、70年代フィリー・ソウルっぽいものもあったりして、要するにあのころのああした一連の音楽群を愛していたんでしょうね。

1960〜70年代がロックやソウルなどにとって非常にスペシャルな時代だった、すなはち黄金時代だったというのは確実にいえること。だからそこへあこがれ回帰していく音楽家はいつの時代でもとうぜんいるんでしょう。

90年代と2020年代はその意味でちょっと似ているということかもしれません。そんなことをレニーの『ママ・セッド』を今一度聴きかえしながら感じました。レニーは現代のルーツ・リスペクト系の大先輩かもですね。

(written 2023.12.25)

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