記事を読んでいると明らかに書く気無かったヤツとか見かけるよねという話。

表題の通りなのだけれども、もう明らかに「仕事だから書いてるけれども良く知らねえし知ろうとも思わない、何なら興味もない」っていうのが滲み出ている様な記事もあって読んでいてかわいそうになる事がある。

例えばこういうの

去年ちょっと炎上したNEWJEANSのSUSHIランド発言な。
最初に書いておくと、個人的にはこの件については本当にどうでもいい話だなと思っている。嫌なら単にそのグループの歌聞かなければいいし、それで足りないなら不買運動とか来日反対運動でもしたらいいと思う。
ただタイトルにある通りやる気も興味もないのに頑張って書いた記事の良い例なので選びました。

記事自体は突っ込みどころ満載なのですよ。以下羅列。
・そもそも発言を行ったアイドルはベトナム系のオーストラリア人という事だがオーストラリアは文化としてはあけっぴろげ、ややフランクすぎるきらいがあるほどあけすけな一方で他民族・多文化国家を標ぼうしている国である。
公に影響力を持つ人間の失言については非常に厳しく、プライベートトーク以外では大っぴらに特定の国家やエスニシティに対する侮辱をしない様教育され、そういった発言をする人物は叩かれる。
というか、同じく多文化・他民族コミュニティから成り似たような社会通念があるアメリカに居住する筆者がそういった発言をするのは妙である。
これはおそらくだがその人物やオーストラリアに対する無知もしくは興味のなさからくるものであろう。

・SUSHIランド発言についてはやはりいい気分はしないという人は多いであろう。筆者は発言したアイドルの女性を韓国系ではなくベトナム系オーストラリア人であるとして反論しているが、ではパクチー女とか言われたらどう思うであろうか?想像に難くないと思う。
ていうか有名な話だけどインド人の事「CURRY」って呼ぶの典型的なディスリ表現だって米国に生きてて知らないわけがないよね?
流石に無理がある。多分筆者も書いてて無理筋だと思ってたんじゃねえかな。
・米国で寿司が人気の下りは、本筋に全く関係がない。
SUSHIが世界で有名だからSUSHI呼ばわりを受け入れようとでもいうのか(そんなわけがないのは分かっている)。
上と同じ様な話になってしまうが、例えば日本の現場で「では北京ダックさんは1番小口担当で。タコス1号さんと二号さんは搬入口、パクチーさんは搬送補助でお願いします」とかやったら確実に訴訟か暴動が起きます。というか、どこの国でも大問題になります。いやぁ我ながら頭が悪すぎるなこの例。

…と、ここまで羅列してきたわけだが最初に書いた通りこの筆者がマジで興味ないし知らない事を依頼か何かを請けて無理やりにそういう方向で書いたんだろうなという事はひしひしと感じるわけで。

ところで何故私がこの記事を「書かされている」と決めつけているのかというと、論調がこの件を扱っている他の記事やインフルエンサーの発言と似通っている、というか全く同じだからだ。
例を挙げるとメンタリストの発言記事だ。言い分や論点の外し方などこうまで似通う、というかぶっちゃけると言葉変えているだけで同じだという事は(あくまで推測だけれども)元々単一の所謂「台本」「シナリオ」があって、それに沿って寄稿や発言を行う依頼があった可能性が高い。

話を戻す。そもそもこの記事の筆者の後藤 文俊氏は専門は物流・流通ビジネス。
実際に後藤氏が書いている記事・コラムは非常に面白くてためになる。
そしてその海外の物流・流通のプロである後藤氏が海外という一点だけで全く畑違いの良く分からないアイドルの炎上についての記事を書いている。というか、おそらくどこかしらからの依頼で書かされている。

なんというか、かわいそうだよね。


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