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今シーズンのわかめの収穫作業を終えて

今年、というよりも、去年から今現在も海水温がとても高くて、わかめの生産に関してとても不安を感じる年になりました。

去年の6月時点での海水温が高くて、
「今年は無事に種が生育するだろうか」、「無事に種をまくことができるだろうか」と思い、
実際に種をまく時期には「無事に成長して収穫できるだろうか」と。
とにかく海水温の変化を見ながら、時期ごとに「なんとか無事に」ということを常々考えている年でした。

「生育にかなり不利な年」、というピンチな年。
ということは視点を変えて考えると、実はチャンスでもあるということになります。

それはあまり良いことではないけれど、全国的にわかめ生産が難しい状況ということ。今まで経験のない海水温の高さという条件はみんな同じです。

そういった今まで経験のない年に最後の収穫まできちんと行き着けることができたら、それはすごいことだと感じました。

ひとつひとつの作業に関して、「種をまいた後に芽が消えずに葉っぱが伸びたら上出来」、「芽が消えたとしてもその部分を種の巻き直しをしたら大丈夫」、「私と作業してくださる方々と一緒に安全無事に最後まで収穫ができたら上出来」、という風に考えながら、その都度で今の私自身にできる事をやっていこうと思いました。

そして、毎年進めてきた形の作業をするだけでは生育が難しい可能性を感じ、種をまくときの環境や温度管理は適切かどうか、種をまくタイミングの風の強さの状態、施設の設置のタイミング、海上に設置した養殖施設の浮かせ具合、他の海藻が強めに生えてきたら草むしりするなど、
今までとは少しずつだけ作業を変えながら、天候と作業にきてくださる人たちとのスケジュール調整をしてきました。

結果的に例年よりもわかめの種まきのタイミングや成長スピードが遅かったこともあり収穫量自体は減産しましたが、全部のロープにきちんとわかめが生えていて、今年も安全無事にわかめの収穫作業を終えることができて、私としては上出来な年だったと思っています。

そうやって感じることができるのは、周りでサポートしてくださった方々のお力があってこそ。
私ひとりだけでは難しいことは多く、さまざまな方々に支えていただきました。

5月には海上に設置している養殖施設の片付け作業などに入る予定なので、今シーズンも残りあともう少しというところです。

あとちょっと、私にできることをやっていこうと思います。

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