久方

大学中退済み、正規留学予定の2003年生まれ。

久方

大学中退済み、正規留学予定の2003年生まれ。

マガジン

  • 本棚

    読書家を名乗れるほどでないですが本が好きです。

  • 日記

    不定期更新。脈絡はないです。 5/23 追記:2023年12月から2024年4月までの間不定期に更新していましたが、諸事情で現在は非公開です。 雰囲気を知っていただけるよう2本だけ残してあります。

  • 考えごと

    いろんな理屈や屁理屈をこねくり回しています。 きちんとした結論に辿り着くことは希です。

  • 自分語り

    大抵過去の話をしています。 私が知っている私について。

最近の記事

  • 固定された記事

別に文章なんて書かなくても死なないわけで

読みづらい文章を書くという点については、人より優っている自信がある。 私の書く文章はまず一文一文が長い。語彙が乏しい。表現の幅も狭い。ぐたぐだと同じことを繰り返すくせして、結論はぼんやりしている。加えて隙あらば脇道へと脱線していく。 もっとマシな文章を書けるようにするために為すべきことはただ1つだ。それは練習を繰り返すこと。緻密に言葉を紡ぎ、何度も推敲し、自分が納得できるまで文を書き直す経験を積めば良い。他でもないこのnoteで、その練習をすれば良い。それがわかっているの

    • 【2024年5月】読んだもの記録

      瀬尾まいこ『おしまいのデート』 読み始め・読み終わり:5月5日 好きだった順に『ランクアップ丼』、『ファーストラブ』、『おしまいのデート』、『ドッグシェア』、『デートまでの道のり』。ところどころ垣間見える登場人物たちが背負う小さな悲しみに少し苦しくなったりはするけど、あたたかな1冊。 瀬尾まいこ『強運の持ち主』 読み始め・読み終わり:5月11日 ほんわか、あっさり〜。個人的に主人公のルイーズはあんまり好みじゃない、というか最近気づいたのだけれど私、これまでに読ん

      • 息を吐く

        うとうとと微睡んでいたところを、突然のノックの音によって意識が現実へと引き戻された。時刻を確認すると23時半過ぎ。こんな時間に誰が、と訝しがっている間もノックの音は止まず、さらには段々と強くなる。 その頃の私が暮らしていたのは学生寮で、来訪者は部屋の前まで来てノックをすることができている以上、寮生であることは間違いなかった。深夜に訪ねてくるということは何か急用があるのだろう。そう思った私は急いでベッドから降りて寝ぼけ眼で眼鏡をかけ、よたよた歩いて扉を開ける。 「あ、あの」

        • 【2024年4月】読んだもの記録

          三浦しをん『舟を編む』 読み始め:3月29日 読み終わり:4月6日 初っ端から感想から遠く離れたことを書くことを許してほしいんだけど、これ、3分の1くらいまで読んだあたりで久しぶりに活字を一切受け付けられない時期が来てしまった。1週間くらいでなんとか持ち直して読了したのだけれど、話自体はすごく面白かっただけに作品に対して申し訳ない読み方をしてしまったな〜〜……と反省しきり。万全な状態のときにもう1度読みたい。 メモ : 「なにかを生みだすためには、言葉がいる。」 瀬

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        別に文章なんて書かなくても死なないわけで

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        記事

          2024/04/08~2024/04/12 健全な精神

          走り書き以上、日記未満。 2024/04/08 ロングのシルバーヘアにところどころ紫を入れて、ミニスカートを履いているおばあちゃんを見た。足元には大きなキラキラのストーンがいくつもついた厚底スニーカー。私の700倍はファッションを楽しんでるなと思った。 2024/04/09 【昼】 風が強い。ふと窓の外を見たら鳥が飛ばされてた。飛んでたんじゃなくて飛ばされてた。気の毒だとは思いつつも可笑しみを感じてしまった。 【夜】 眠るための薬を2種類流し込んだ。眠る準備は整って

          2024/04/08~2024/04/12 健全な精神

          位置についてライトが灯ったなら、

          日付だって気温だってしっかり春なのに、なんだか今が春だという実感が例年よりも薄い気がする。 4月に入って1週間が過ぎた頃、昼過ぎに道端をふらふらしていたら、コンビニから女の子たちが3人出てきた。カバンなどは持たず身軽な様子で近くにある高校の制服に身を包んだ彼女らがそれぞれ手にしていたのは、ソフトクリーム、カップアイス、パピコ。そのうちの2人がアイスを片手にダンスのステップを踏むかのような軽やかな足取りで高校への道を進んでいって、その後ろ姿に少し遅れて着いていく1人がスマホを

          位置についてライトが灯ったなら、

          風流人にはなれないっぽい

          正直な話、私は桜を見ると「わー綺麗」と思うよりも先に「なんか怖い!!」と思ってしまう。桜が好きな人には謝っておく、ごめんなさい。ここから先は読まないことをおすすめします。 とりあえず私が桜が好きではない理由を考えてみようか。 ・花が多すぎる ・花同士の間隔が狭すぎる ・ついでに木と木の間も狭すぎる、桜"並木"が良いのだろうけどあまりの多さに圧倒されてしまう ・色にもさほど唆られない こんなものだろう。多分、花がこれでもかと言わんばかりに身を寄せ合っている様子がただただ私

          風流人にはなれないっぽい

          死なない死ねないでも頑張るのむずい!

          私、母親の人生めちゃくちゃにしてるんだってさ(笑)(笑)(笑) ↑ 下書きにこれだけ残ってた。3つ並んだカッコワライ、不穏だなあ。どういう流れで言われたのか、どういう気持ちでこれを打ったのか、全く覚えてない。 これを書いたときにはたしか結構本気でよし死ぬか!! の気持ちでいたのだけれど、翌日に小学校の同窓会が控えていて、楽しい場になるはずのところに私の訃報をぶち込んで白けさせるわけにはいかないと思ってかろうじて踏みとどまった。そのくらいで踏みとどまれたくらいだから大した死

          死なない死ねないでも頑張るのむずい!

          【2024年3月】読んだもの記録

          坂口安吾『堕落論』 読み始め・読み終わり:3月7日 約8000字らしいけど読書記録に含めちゃって良いかな。中学生のときに1回読んだことがあるはずだから括りとしては再読だけれども内容はほとんど覚えていなかった。まずは印象的だった箇所を抜粋。と言ってもどれも終盤の言葉。 この作品についてきちんとした感想を書こうとすると、おそらく戦後当時の人々の思想に触れることが必要になってくる。私の知識レベルはそれができるところまでには到底達していない。悔しい。 私は性善説よりも性悪

          【2024年3月】読んだもの記録

          いつかは華麗に波を乗りこなします

          私のことをよく知る人たちに私の性格を尋ねたとして、「感情的」という言葉が返ってくることはまずないと思う。 ではどういう言葉で言い表されるのか、というと、幾度となく言われた覚えのあるものを挙げるとすれば「落ち着いてる」だとか「冷静」だとか。そこに時折軽い感じで挟まれる「冷めてる」を聞いて、ああ、最初の2つはこの少しマイナスな印象のある「冷めてる」をオブラートに包んだ言い方なんだな、と思ったりもする。この「冷めてる」というのは「ノリが悪い」というのと同義語で、きっと裏を返せば「

          いつかは華麗に波を乗りこなします

          2年なんてあっという間に過ぎ去るよ

          3月初旬のある日、インスタグラムのアカウントにフォローリクエストと共に1通のDMが届いた。 「久方先輩お久しぶりです、◯◯です」 送り主は中高一貫校時代の、2学年下の後輩だった。フォロー数とフォロワー数の少なさから、アカウントを作ったばかりなのだろうな、と思ったのも束の間、続きの文言を見て私は息を呑んだ。  「春からX大学に通うことになりました。   良ければこれから仲良くしてください!」 X大学は、私が半年前まで通っていた大学だ。そして彼女は恐らく、私が既にそこを退

          2年なんてあっという間に過ぎ去るよ

          ~2024/03/08 最近日記、書いてないね

          走り書き以上、日記未満。 2024/02/26 自販機からイオンウォーターが出てきた。私が買いたかったのはただの水なのに。受け口からボトルを取り出したら想定と違うラベルが見えて面食らった。確かに水のボタンを押したはずだ、と主張する私と、いや間違えて隣のイオンウォーターのボタンを押したのかもしれない、と振り返り始める私が頭の中で同時に喋り出す。たった数秒前の自分の行動すら信じられなくて、他に何が信じられるっていうんだろう。 ふと中学生の頃のことを思い出す。滅多に使わない校内

          ~2024/03/08 最近日記、書いてないね

          【2024年2月】読んだもの記録

          週に1冊(ひと月に4冊くらい)は本を読む宣言、今月は達成できました。 ネタバレにならない程度に少しずつ感想を。 伊坂幸太郎『重力ピエロ』 読み始め:2月2日 読み終わり:2月3日 「春が二階から落ちてきた」という有名な出だし、あれ、この作品だったんだ。 結末に触れないように感想を綴るって意外と難しいな。高校時代の生物基礎の授業を思い出して若干懐かしい気持ちになってしまったっていうのは、アウト??セーフな気がする。 春が背負っている過去と比べたら私の中の遺伝に対する仄

          【2024年2月】読んだもの記録

          身体は生きようと傷をふさぐ

          ⚠︎本記事には自傷行為についての記述がありますが、そのような行為を助長させる意図はありません。気持ちが引っ張られてしまう方はブラウザバックを推奨します。また、全ての内容は私個人の考えに過ぎず、一般化されるものではありません。 ________________________________________ 数日前、誤ってフライパンの持ち手の胴部に近い部分を握ってしまって人差し指の付け根を火傷をした。すぐに水で冷やしたものの、小さな水膨れができてしまった。でも1日経った頃に

          身体は生きようと傷をふさぐ

          餃子の膨らみに思い出を詰め込め!

          普段の投稿ではヘッダー画像を自分で撮った空の写真で統一しているのだけれど、数日前から「#餃子が好き」という記事が募集されているようだから今日は思い出の餃子の写真を載せて、そのときのことを書いてみる。 大学の入学式を約1週間後に控えた3月のある日、学生寮での新生活が始まった。 同じユニットで暮らす同期は私を含めて5人。出身地はそれぞれ関東、関西、中国、九州とバラバラだったけれど、寮での新歓イベントが活発に行われていたことが幸いしてすぐに仲良くなった。 入寮日から1か月ほど

          餃子の膨らみに思い出を詰め込め!

          教室と保健室の狭間の記憶

          高校1年生になった頃、私は学校の養護教諭に自分の顔と名前を一致させられることなく卒業していくのだとばかり思っていた。 でも現実は違った。 2年後、3年生になった6月の下旬頃、ふらりと保健室に顔を覗かせた私を見て、養護教諭がすぐに「久方さん」と私の名前を口にした。あ、覚えられてる、と思って、情けなさに泣きそうだった。 そのとき、私が保健室を訪ねたのは私の記憶が確かであれば高校生になって以降2度目だった。1度目は、少し遡ってその月の上旬のこと。 以前、精神的に参ってしまっ

          教室と保健室の狭間の記憶