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文章力をアップさせるためのインプットとアウトプットの方法

普段から文章を書く仕事ではない人から、「自分は絶対にいい文章を書けない」「文章を書く仕事は無理」と言われることがあります。が、こう言われたら僕は必ず「文章力は才能ではなく努力なので、誰でもいい文章を書くことはできる」と伝えるようにしています。

もちろん、小説家として食べていくには才能が必要だと思いますが、そうではない大部分の人にとっていい文章を書くには才能は必要ありません。正しく努力することで文章力はアップします。

文章力をアップさせるには、いろいろな方法があります。しかし、突き詰めていくと2つの方法に収斂されるのではないでしょうか。どのような方法なのか、インプットとアウトプットでそれぞれひとつずつ紹介したいと思います。

とにかく本を読んで正しい文章をインプットする

インプットの方法としては、とにかく本を読むことです。ここで大切なのは、Webコンテンツではなく本だということと、さまざまなジャンルの本を読むということ。

では、なぜWebコンテンツではなく本なのかというと、本は必ず編集者の目をとおしたうえで出版されているからです。文章力をアップさせるには、正しい文章をたくさん読むことが大切で、本は編集をとおしているのでWebコンテンツよりも正しい文章を読める確率が高いのです。Webコンテンツでも正しい文章はたくさんありますが、玉石混交でそこから正しい文章で書かれた記事を見つけ出すこと自体が難しい。しかし、商業出版されている本はほぼ100%編集をとおしています。

そして、さまざまなジャンルの本を読むことをおすすめします。文章はジャンルなどによって「正しさ」が異なります。小説での正しい文章と、エッセイでの正しい文章、ビジネス書での正しい文章はそれぞれ違うのです。さまざまなジャンルの本を読むことで、それぞれの正しい文章は何かを知ることができるだけでなく、共通する正しい日本語の土台もわかるようになります。

インプットにおいては、さまざまなジャンルの本をたくさん読むこと。これで日本語の土台を身につけておけば、どのような文章を書くことになっても対応できるはずです。

たくさん書いてフィードバックをもらう

アウトプットの方法としては、たくさん書いてフィードバックをもらうことに突きます。頭の中で文章をこねくり回して結局何も書けないということがあると思いますが、書かないと何も始まりません。とにかく書くことです。人に見せる文章でなくてもいいので、とにかく書いて書いて書きまくりましょう。

そして、適切なフィードバックをもらうことです。フィードバックをもらったらそれを次の執筆に生かすこと。まわりに編集者など文章を生業にしている人がいれば、その人に文章を見せて添削してもらってください。直された文章の意味がわからなければ、なぜそのように直したのかを聞きましょう。編集者がいなければ、文章がうまいと思う人でもいいと思います。

とにかくこの繰り返しです。

前職では、ほぼ編集経験のない編集者の原稿チェックをして、10分程度ですが、毎日フィードバックMTGを行っていました。編集者はそのフィードバックをリスト化して、次の原稿に生かすという方法をとっていたのですが、文章力がどんどんアップしていって、チェックする側も見ていて気持ちいいくらい。文章力アップのスピードは人それぞれかもしれませんが、フィードバックをもらうのが一番の近道じゃないかなと思っています。

ナイルの編集チームは、そもそも文章力の高い編集者が多いので、めきめき上達していくということはありません。しかし、どんな原稿でもマネージャーがフィードバックしており、校正者もとおすため、編集チーム全体のスキルアップにつながっているのではないでしょうか。編集者同士の情報共有もあり、編集者にとってはいい環境なのではないかと思っています。

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ということで、僕が所属しているナイル株式会社では、編集者を募集しています。弊社での編集業務の内容や働き方などについて質問があるようでしたら、僕のXアカウントにDMをいただければ回答します。ナイル株式会社の編集業務に興味のある方は、下記リンクをご覧ください。


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