【明清交代人物録】洪承疇(その十三)
今回、洪承疇がどの様にして明朝への忠誠心を翻し、清朝の元で働くことを決断したのかという、この人物をテーマにした課題について書きます。
この問題は、客観的な説明は非常に難しい。そもそも、戦争捕虜として囚われた洪承疇を、ホンタイジとそのブレーンがどの様に説得したのかという密室での話なので、どこにもその様な記録は残っていません。「清史」列伝にこのことは触れられていますが、清朝の立場での公式記録と言った意味合いのものなので、詳細は省いて清朝にとって説明のしやすい表現になっていると思