見出し画像

伝統工芸を救いたい②~コロナで売場をなくした僕たちはどこに向かえばいいだろう~

こんにちは。
伝統的工芸品である庄川挽物木地(しょうがわひきものきじ)の唯一の後継者 渡辺です。
今回は、この新型コロナウイルスによって売場を無くしてしまった僕たちが今後どうしていけばいいのかを考えてみたいと思います。

今、新型コロナウイルスによってお店が休業したり、観光地に人が来ないっていう状況になっています。
それによって、今までの人の流れが無くなり、売れていた場所で売れていた物が売れなくなりました。
きっと、伝統工芸に携わっている方でもダメージを受けている方が多くいると思います。
もちろん、僕もその一人はわけです。

でも、ちょっと待って!
コロナの前から厳しくなかった??

僕、知ってるんです。
コロナの前から伝統工芸の市場って右肩下がりなんです。
売り上げは1990年代をピークに20年以上落ち続けています。
なので、コロナがあっても無くてもどっちにしろダメだったかも。
つまり、もしコロナ不況の前の状況に戻れるとしても、そこに戻るのはとても危険です。
今は、むしろチャンスだととらえて頭の中をアップデートして、
働き方を変えるのが僕たちが今すべき事なのです。

ほな、どないしろっちゅうねん!!

今、まさに僕自身がこの状態です。
なので、ここでは、家族経営(3人)で、物を作り、百貨店にて実演販売をして収益をあげる事をメインにしていた工房で考えてみます。(←まるでウチの工房みたい!)

まず、元々どこがダメだったか。
それは右肩下がりの業界(百貨店業界)に右肩下がりの業界(伝統工芸業界)で挑むといういばらの道だったという事。
頑張っても頑張っても成果がでない理由は結局これなんです。
否定はしないんですが、難しい。
努力でどうにかできなかったりするんですよね。
これに気付かずに頑張ってた昔の自分に言ってあげたい・・・。

なので、僕たちは、右肩下がり業界(伝統工芸)で右肩上がり業界(グイグイきてる)に挑戦しないといけないって事なのかなと。


そんな感じで3つの方法が思い付きました!
1.ウェブショップを運営する。

2.ユーチューバーにオレはなる!!

3.体験型の工房にする。

の3つです。

では1から順に説明します。

1.ウェブショップを運営する。
自分で作った物をウェブショップを運営して売る。
すごくシンプルでわかりやすいですね!
まず、思いつくのはコレだと思います。
実際、僕もやってます。

2.ユーチューバーにオレはなる!!
もう物を作って売るっていう事をやめてしまうパターンですね!
流行ってるし。
世界中の人に見てもらいましょう。
僕もちょっとやっています。

3.体験型の工房にする。
物を売る事を体験を売る形にかえるって感じ。
実際、”消費は物からコトへ”と散々言われてきています。
わかっているけど難しいやつー。
これは、頼まれた時だけ工房見学として受け入れていました。

で、実際、それって実現可能なんですかー?

正直、どれも簡単ではないと思います。
ウェブショップを始めるのは今の時代では簡単な事になったけど、売れる状態に持っていくのはすごく難しい。
動画編集ができるようになっても見てもらえるようになるのはすごく難しい。
体験型工房にしてもお客さんは来てくれるの?
って感じになっちゃうわけです。
でも、やらなきゃ!
変わらないと新しい時代に対応できないんです。
今、コロナでみんなが自粛しているうちに勉強して次のステージに行きましょう。

って言っても、難しすぎないですかー?

ホントにその通りでめっちゃ難しいと思うんです。
なので、僕たちだからできる事を言います。
僕たちには商品がある。
なので、この3つのウチの2つを組み合わせる事ができるんです。
例えば、
YouTubeで集客して、ウェブショップで売る。
体験工房にきていただいたお客さんに商品を買ってもらう。
ウェブショップで売れた商品に体験工房の案内を入れて集客する。
などです。
すると、チャンネル登録が100人でも売り上げを上げる事ができたり、体験工房にそんなに集客力がなくてもそこそこ売り上げは上げれたりするわけです。

これを、

「ナンバー1になれなくてもいい、もともと特別なオンリー1」作戦

とします。

僕達の強みって何?

右肩下がりとかネガティブな事ばかり書いていましたが、実は僕たちには強みがたくさんあります。


・物が作れる
・少人数で経営している
・他にはない珍しい技術がある
・存在そのものがレアキャラ

等です。
これは、これからの新しい時代にとてもマッチングしてる長所だと思ってます。
なので、今を乗りきり、時代に寄せたアップデートができれば、きっと未来は明るいさ!
さあ、まずは自分の進む方向を決めて勉強しよう!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?