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世界一幸せな国? フィジーへの留学


はじめに

大学3年生になろうとしている冬の準備。
2/27-3/19の3週間フィジーへ留学に行ってきました!
目的は
・英語力とモチベーションを上げる
・フィジーが幸福度1位の理由を調査する
の2つでした。
簡単にすると、英語学習のモチベはかなり上がり、英語力も若干はついたと思います。幸福度が高い理由に関しては「今を楽しむ」ことの意識が強く、ずっと笑っていることがあると感じています。

フィジーについて

場所・気候・人種

南太平洋の中央部に位置する332の島々から構成される国でメラネシアに分類される。
熱帯雨林気候、年間平均気温28度、湿度70%。ちょうど滞在していた期間は雨季だったので、平均気温30度、湿度90%越えでした💦
フィジー系が約6割、インド系が4割。民族間でのコミュニケーションには英語が用いられるため、公用語は英語となっている。

主な収入源

以前はサトウキビ(植民地時代に大量に植えられ、どこでも目にする)が原料の砂糖の輸出だったらしいが、現在は観光事業が大半を占める。

幸福度が高い理由について

昨日でも明日でもない「今」にフォーカス

フィジー人の幸福度が高いことの答えの一つとして「今」にフォーカスして生活していることがあると感じた。
何にでも爆笑しているフィジアンの先生に「なんでそんな幸せそうなの?」と尋ねると真っ先に「今を楽しむことにフォーカスしているから。昨日でも明日でもないの。」と教えてくれた。
一番おもしろいエピソードは、50分しかない1on1の授業で、アイスブレイクとしてやり始めた将棋が白熱しすぎて10分しか授業ができなかったことがある。日本だったらありえないことだが、これがフィジーなのだ。彼女にルールを説明しながら英語でしっかり会話ができたこと、何より将棋が楽しかったから、授業ができなくても別に構わなかった

※アイスブレイク:名前の通りアイス(緊張)をほぐすためのワークで、1,3時間目の開始時に行われるもの。普通なら5-10分で終了するもの。

てきとー

フィジー人はかなり適当だ。もちろん良い意味で。だから自分にも人にも寛容で居られるのだと思う。
フィジアンの口癖の1つに「フィジータイム(Fiji time)」というのがある。「フィジーだから時間通りにいかないよね」という意味でよく使われる。つまり、いい意味で時間に縛られていないということだ。
例えば、離島に行くための受付が出航10分前に始まっても(30分前から並び始めた) "It's Fiji time."と言ってむしろ僕たちとゆっくり会話をしながら受付をしてくれた。逆に心配になって、もう出航時間近いけど大丈夫なの?と聞いたら、"No worries." と言われた。時計を見ていなかったから、出航時間に間に合っていたかどうかはわからない。

ともだち

フィジーではだれかと友達になるハードルが圧倒的に低い。友達の定義は複雑だけど、少しでも会話をすればもう挨拶をする間柄になる。
Bula!(フィジー語で「こんにちは」)と挨拶すると、問答無用で会話が始まるので、色々な年齢層の友達ができた上に、自然な英会話をする機会を増やすこともできた。
また、僕の出会ったフィジー人は親切な人ばかりだった。スーパーのレジ列に大量の水を抱えて待っていたら前に並んでいたラッパーが自分の前の台に置いてくれたり、いつも電話で呼んでいたタクシー運転手のVuliはお釣りでフィジー独立50周年の50cents硬貨(今でもお守りとして持っている)をくれたり、夜遅くて交通手段がないからと定員5人の車に8人乗せてくれるクラスメイトのホストファミリーだったり、リゾート地になっているmalamala島では仲良くなったスタッフが、僕たちの出航時の見送りで煽りに乗って桟橋から飛び込んじゃったり(ハシゴ外されてて上がれない)… 
みんながいつも笑顔で話好きでちょっとクレイジーだった

帰国後に感じたこと

日本社会は戦場だということ。ビジネスでは常に表情の読み合い。その結果日本人は「能面の様に無表情」で生活しなくてはならなくなったのかもしれない。
その反面、フィジーの人々(特にフィジー系)は表情豊かだ。だからこそ、単純に表情からそのまま感情を読み取ることができる。しかし、日本人はフィジー人よりも感情が表情に現れにくく、遠慮が美徳とされている文化がある。そのため、言語情報に加えて、非言語情報も処理し、当人の発言の意図を思慮する必要がある。これがかなり体力を消耗するのか、フィジーの留学中と比較して平均睡眠時間が約1時間増加した。
際限のない有形資産を追求し続けるのか、容易に幸福度を高められる無形資産を追求するのか。そのバランスを考えるのは非常に難しい。


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