マドリーの事情 ラ・リーガ7節

前節のマドリードダービーに敗れ、より勝たなければならない試合。かつ、上位のジローナ戦、CLのナポリ戦が続くためターンオーバーをしながらの勝利を狙う一戦。スタメンは
ケパ、ナチョ、リュディガー、アラバ、メンディ、バルベルデ、チュアメニ、カマヴィンガ、ブラヒム、ホセル、ロドリゴ。
41分で怪我のためアラバに代わってルーカス、57分ブラヒム、ホセルに代えてヴィニ、セバージョス、77分にメンディ、カマヴィンガに代えてフラン、クロース。
ずっと連戦だったベリンガム、怪我から復帰したカルバハル、ヴィニはベンチから。


最初から楽にボールを持てるマドリー。そして基本保持型のチームであろうラス・パルマスは守備にほころびが多く簡単にシュートまで持っていかれる場面が多発。マドリーはアラバを中心にロングボールを裏に蹴ってチャンスを作っていた。


前半終了間際にいくつもの決定機を生かしきれなかったブラヒムが得点、後半には数字の面で結果を残せていなかったロドリゴのアシストからホセル。この時点でほとんど試合は決まってしまい、あとは調整の場。怪我から復帰したヴィニとセバージョスの試運転、怪我が多いメンディも変えることができた。ベリンガムとカルバハルを完全休養させることができ、コンディション調整もできた。しかし、マドリー特有のいろいろが起きていたことが推測できる。


会長のペレス。彼は現場に口出しをする。推測だが、前節は大一番のマドリードダービー試合開始前にスタメンを見たペレスがトニルカを起用し、チュアメニ、カマヴィンガをベンチに置くことに怒った(最終的なメンバー表が出されるのが遅かった。それが出される前にカマヴィンガではなくホセルがスタメンだった表が出ていたよう)。そして明らかに戦略の面でうまくいかずに負けた。そのやり玉にあげられそうなのはトニルカ、フラン、ルーカス、アラバ。ベテランであるが地位の高いアラバは継続して使われ(使わざるを得ない状況だが)、他はスタメンから外れた。
そしてこの試合ではチュアメニとバルベルデはフル出場し、カマヴィンガは最後の交代カードで交代し、モドリッチは出場がなかった。ペレスはどうしても中盤の若返りをしたがっている。その邪魔をすることは許されない。難しい状況に置かれているカルロ。最後だろうし頑張ってタイトルを取りたい。

そしてこの試合で大きいのはヴィニ、メンディ、セバージョスの復帰、ブラヒムの活躍である。ヴィニはこのチームの圧倒的な核になる選手。左SBはタイプが違うので使い分け可能になった。特に守備に定評のあるメンディなのでビッグマッチで力を大いに必要とされるだろう。ブラヒムはあと一歩、二歩というレベルに見えるが、必要な戦力であると見せつけた。セバージョス。彼はチームにエネルギーをもたらせる選手である。それに中盤の担える選手が少ないインサイドハーフ、ベリンガムの代役が務められる。この選手の復帰を待ち望んでいた。ペレスのお気に入り中盤を休ませながら同じ強度を保てる選手。
まだ今シーズン7勝1敗だがその一敗が大きかったカルロはどのようなシーズンを送るか。

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