負けるべくして負けたマドリードダービー ラ・リーガ6節

リーグ戦、CLで6連勝でスタートした今シーズン。ここでマドリードダービー。スタメンは
ケパ、ルーカス、リュディガー、アラバ、フラン、カマヴィンガ、バルベルデ、クロース、モドリッチ、ベリンガム、ロドリゴ。
HTにモドリッチに代えてホセル、57分にルーカス、フラン、カマヴィンガに代えてナチョ、メンディ、チュアメニ、70分にクロースに代えてブラヒム。


今シーズンは4312のシステムで戦っている。そのシステムは若い選手の走力によって成り立っている。世代交代を進めたいこともあってモドリッチとクロースのスタメン起用、同時起用も極端に減った。守備時はトップ下のベリンガムが左のインサイドハーフかサイドハーフに降りて442になることが多かった。しかし、スタメンにモドリッチとクロースの名前があり、4321のようなシステムでスタートした。カマヴィンガが底、クロースは左のインサイドハーフ、モドリッチはトップ下の一角。
スタメンを見たときにクロースのアンカー、モドリッチは2トップの一角を想定していた。だから開始の配置を見て何か策があるんだと思っていたが何もなかった。

明らかに序盤からアトレティコのウイングバックに攻められる展開。徐々にモドリッチがトップ下の4312に代わっていった。ベリンガムが担っていた442のブロックまで下がる意識は前半の最後のほうには出てきたがほぼなかった。前からのプレスにも連動にもついていけないし、ブロックにもならない。この役割ができないことはプレシーズンにカルロも認知して、モドリッチが出場するときはシステム変えてまで別の役割を与えてきた。

それに伴ってインサイドハーフの運動量が求められる。なのに左はクロースである。アトレティコはカウンターと守備、運動量が押しのチーム。だからマドリーの戦略は相手の強みに対応できない。そんな中、前半の途中でカマヴィンガとクロースの位置を入れ替えて多少安定した。クロースのゴールの後は同点に追いつくのではないかというくらいの勢いだったがそのまま終了。1-2での折り返しとなった。

ある意味犠牲者のような立場にあったモドリッチに代えてホセル。まあ予見できた交代策だった。しかし、立ち上がりで3点目を決められてしまう。いろいろ入れ替えながら得点を狙うが試合終了。今シーズンのマドリードダービーは敗戦でスタート。ほかはこのツイートの一連を見てほしい。

今のシステムを継続するならモドリッチとクロースには後半の途中から流れを変えに行く役割を担ってもらうほうが良いように思う。ヘタフェ戦のように彼らが生きる相手なら同時起用するチャンスだろう。しかしもう彼らを同時起用する機会は減るだろう。今シーズンで見納めの覚悟で今シーズンを見る必要がある。

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