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映画評 レビュー 「永遠と一日」テオ・アンゲロプロス監督1998年公開 2024年5月12日
永遠と一日という言葉を聞いて普通イメージするのは、瞬間の連続が一日も作るし、永遠も作る。つまり同じもので出来ている、というイメージではないだろうか。この映画は直接にはこの主題を表現していない。
映画を観る必要を感じさせないほどの詳しいあらすじ
https://zilge.blogspot.com/2008/11/blog-post_02.html?m=1
詩人として功成り名を遂げた老人と、ア
映画評 レビュー「ユリシーズの瞳」テオ・アンゲロプロス監督1995年公開 2024年5月12日
公開時、映画館で観たが、全く意味が分からなかった。表題の「瞳」は英語では「gaze」なので「まなざし」で、指示しているのは瞳自体ではなく、瞳が見たものだ。ギリシャ語でも同じである。
ユリシーズとはオデッセウスの別名で、トロイ戦争を勝利に導いたのち、ポセイドンに航海の邪魔されて帰国できずに放浪、息子のニコマコスが乱れた自国を憂いて父探しに出かけ、合流、帰国し妻に言い寄る男たちを殺すギリシャ叙事詩の
映画評 レビュー 雑感「霧の中の風景」テオ・アンゲロプロス監督1988年公開 2024年5月11日
沈黙の3部作の3番目の作品である。
11歳の姉と5歳の弟が、実はそこにはいない父をドイツに訪ねるロードムービーである。
映画を観る必要がない、と思わせるほど詳しいあらすじ
https://zilge.blogspot.com/2008/11/88.html?m=1
簡単なあらすじ、と言っても結構詳しい
https://ameblo.jp/gat0m0/entry-12387196112.
サッカー上達法 その1 2024年5月10日
スポーツとは相手の動きの裏をかくことである。つまりスポーツの上手な人とは、相手の動きを予測することが上手な人のことだ。
1 意識的に予測して、その当否を確認し、次回にフィードバックする。
サッカーで言えば、パスを通すときも、ドリブルで抜くときも、予測し、結果を確認し、次回にフィードバックする。原則は同じである。
以下はサッカーについて
2 どこでボールを貰い、どれだけボールを維持して、どこ
エッセイ 有料の書籍と無料のネット情報 2024年5月8日
以下は自然科学、社会科学について当てはまる。人文科学、特に文学には当てはまらない。
最近はネットの無料サイトでもかなり詳しい情報が手に入るようになった。かなり、というか、入門者には十分な情報量だろう。
生成AI、例えばチャットGPTが公開されてからは、頻繁に誤回答を繰り返しはするが、ますますネットで容易に情報を入手しやすくなった。
では書籍の役割は終わったのか。
書籍の良いところは体系的に書
エッセイ 非典型たちが人生を豊かにしてくれた 2024年5月7日
最近数年ぶりにエレキギターのゲイリー ムーアGary Mooreを聴いている。彼の曲をほとんど知らないが、「The Loner」「Parisienne Walkway」は素晴らしい。主旋律を変奏して崩して弾いていくのも心に負荷をかけて切ない気持にさせる。
https://youtu.be/-G-PtmcPyK0?si=oBQJq0VOQzgnfo3k
https://youtu.be/e356
エッセイ 巧妙な擬態 ムラサキシャチホコ 2024年4月30日
近くにいるはずだが一生会えないだろうな、と半ば諦めている生き物たちがいる。その一群が擬態している昆虫である。
憧れの生き物たちだ。
先日アパートの階段で突然遭遇した。
えっ、こんなに小さかったのか、が第一印象である。
図鑑でこのシャチホコガの仲間を見た時、どうすればこんなに羽が捻じれるのだろう、ととっても不思議だった。捻じれた羽でどうやって飛ぶのだろう。とまっているときだけ羽を捻っているの