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フランク・ロイド・ライト3世の未完の邸宅
スマホのGoogleスケジュールを高速スクロールすると、ちょうど10年前の今日、米国カリフォルニア州サンタモニカで開催された、とある会議の空き時間を縫って、高級住宅地として名高いマリブに、建築界の巨匠フランク・ロイド・ライト(1867-1959)のお孫さんを訪ねたことが記されている。で、同じスマホで、今度は写真アプリを立ち上げて、同日の記録を確認すれば、確かに、そのときのライト夫妻や、自身も建築家
もっとみる吉田キミコ画のある風景④: 赤帽さんの助手席に乗って
青梅の個展では、その絵は「非売」となっていました。何年も前から、何点かある近い将来の購入希望リスト中の一枚として、キミコさんのご好意で額縁の上辺に小さな予約済の紙片を貼っていただいていたのです。
人形を抱く少女はキミコ画に独特の朱赤の服が印象的です。その、いわばキミコ・バーミリオンにも増して、絵を収めるケーシング自体がレリーフとしての高い完成度を誇り、しかも、絵そのものと一体化しているのがなんと
ハミルトンホールに集うコロンビア大生はいまもジョニ・ミッチェルを歌うのだろうか(なら、ユーミンは誰が?)
先月30日、ニューヨーク・コロンビア大学のハミルトンホールに警察隊が突入。イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への武力攻撃に抗議する学生およそ300人が逮捕された、とテレビ報道等。
期せずして、この日「4月30日」は、1968年、コロンビア大学当局の要請によって出動した州兵や警官らによって、ベトナム戦争に激しく抗う学生らが排除されたのと同じ日。学生たちが立てこもったのも、同じハミルトンホール
シニア割られるのは嬉しくはあるけれど
スタジオジブリの「君たちはどう生きるか」を観てきた。入場料はシニア割で1300円。一般料金の2000円からすると35%引きということになる。これは、ステータスを得て間もないJRの長距離料金の3割引き制度(「ジパング倶楽部」)と似たり寄ったりの割引率。いずれも子ども料金のように半額とはいかないが、さりとて1割、2割では魅力や訴求力に欠ける、ということか。
でも、そもそもなぜシニアにはシニア料金が適
鈴木健二さん亡くなる
元NHKアナウンサーの鈴木健二さんが3月29日、福岡市内の病院で老衰のため亡くなった。享年95歳(2024/4/3 JIJI.COM他)。
鈴木健二さんは、20代の頃、台本作家の末席に加えていただいたNHK「クイズ面白ゼミナール」の「主任教授」(司会)であり、1988年に僕らが結婚した際は、いまはなき乃木坂のフレンチレストラン「シェ・ピエール」での結婚パーティでのメイン・スピーカーとして駆けつけ
薪ストーブ・マジックにご用心
北海道美唄(びばい)市の美術館「安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄」に来ている(3/25)。午後からの、今年度最後の理事会に出席するためだ。
札幌市内なら道路は凍結もだいぶ緩んできていて、黒々としたアスファルトを覗かせているが、この辺りが溶け切るにはいま少し時間がかかりそう。それでも、ブロンズの「妙夢(みょうむ)」が遠くからも望めるくらいには積雪も浅くはなっている。春はすぐそこ。
この時期、
ポルシェ乗りかインデックス乗りか
土曜日のお昼、北海学園大学で10数年前に受け持ったゼミ生のウオッチャン(旧姓ウオツさん)が夫のケンタさんと1歳半になる長男のキイチくんを連れて三鷹の我が家に遊びに来た。
これは、どうでもいいことなのだが、「ケンタ」と「キイチ」の語感がどうにも親子逆のような気がしてならない。僕も妻もついついご主人に「キイチさん」、長男に「ケンタくん」と呼びかけてしまいそうになる……というか、実際、何度か呼びかけた