hirosuke11G3

記録する必要もあると思って、息子の不登校や発達障害のこれまでについて数本作文しました。…

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記録する必要もあると思って、息子の不登校や発達障害のこれまでについて数本作文しました。だいたい、あんな感じです。 そろそろ、頭のなかを切り替えたいと思う今日このごろ。

最近の記事

趣味が渋滞中

やりたいことが、ありすぎるのである。 私は美術系を学んだが、大学に入学して気づいてしまった。 私はいわゆる器用貧乏というやつで、何でもできてしまうが、何かに飛び抜けたり、ひとつことに執着するタイプではない。 つまり、高みを目指せる人種ではない。 高みを目指し結果を出した人たちは、私とは物の見方や人間関係の在り方の感覚が明らかに違っていた。 彼らは深夜、私の下宿に乗り込んで目指す芸術や、果ては痴情のもつれまで、凄まじい熱量で語って勝手にスッキリして帰っていった。 私は器用貧

    • 歌の力「突破口」

      長男は発達障害だ。 息子はこの障害のお陰で、なんやかんやあった。 小学校時代。 息子は、癲癇の治療に励む、奥手で自己表現がちょっと苦手なだけの少年だった。 幼馴染みたちと笑顔で登校し、いつの間にか玄関にランドセルが転がっていて、暗くなる頃ボールやバトミントンラケットを抱え息を切らせて帰ってくる。 ちょうどこのころ『ハイキュー!!』がアニメになり、長男は夢中になった。 外で使うせいか、バレーボールは次々ボロボロになった。 同じ頃、部活系の漫画が急激に増えた。 スポーツ系の

      • 子育ての「なんたるか」

        世の中には親切の過ぎる人がいて、子育ての話などうっかりしようものなら、 「あなたに問題がある。」 「家庭の在り方に問題がある。」 などに始まり、子育ての「なんたるか」について次々と有り難いご高説を語り始める。 私には発達障害の息子がいるので、こういった人には大好物のようなのだ。 私は、まあ、わりと聞く。 聞きながら、この人との距離感を図る。 全てとは言わないが、大体の場合こういった人は、自分の人生に重要な人ではない。 一度も一緒に生活をしたことがないのに、相手の人生に興味

        • 自閉症の息子、ゲームに教えを受ける。

          長男は発達障害だ。 息子はこの障害のお陰で、なんやかんやあった。 不登校になって最初こそ、一日中塞ぎ込んでいたが、体の調子が上向くと、なにもしないでいる方が辛くなる。 気持ちが前向きでないうちは、自分で何かを見つけてはじめろと言っても無理な話だ。 だから親の側から提案し、やって見せたり、煽ったり、できるものを片っ端から試してみた。 映画やアニメを繰返し見る、 ママさんバレーに連れ出す、 ジグソーパズルをする、 消しゴム判子を作る、 段ボール工作、 割りばし工作、 プラモデ

        趣味が渋滞中

          ひとつの、ありようとして。息子の不登校。

          長男は発達障害だ。 息子はこの障害のお陰で、なんやかんやあった。 最初にお断りしておくが、不登校を闘っている方には共感する部分もあるかもしれないし、不快感やトラウマに触れる部分もあるかもしれない。 ご注意いただきたい。 長男は中学2年で不登校になった。 この頃はまだ、発達障害も起立性調節障害も診断はおりておらず、正直何がなんやらわからないまま、欠席日数はかさんでいった。 ままならない体調を、癲癇の主治医に相談しながら、何とかこなしていた中学校生活だった。 しかし夏休みが

          ひとつの、ありようとして。息子の不登校。

          「自閉症の苦手」をあげるなら。

          長男が発達障害だ。 顕著なのはコミニュケーション障害で、自閉症の特徴が目立たない程度にはある。 それだけだというのに、なんやかんやあった。 今年二十歳の彼は、春に高校3年生になる。 やりたいのに、できない。 できないのに、やらなくてはならない。 やったふりを、演じることができない。 いいわけの言葉は、思いつけない。 できないと、みとめてもらえない。 みとめようとしてもらえない。 みとめてもらうために、 できないことを証明しなくてはならない。 その証明をする手段が、 障害によ

          「自閉症の苦手」をあげるなら。

          今日は、何してた?

          細かいものを作るのが好きだ。 昔は大きくてかさ張る作品も作っていた。 しかし、パートと家事でまとまった時間はないわ、息子どもの身体と、彼らのゲーム機器を使用するスペースが広くなってきて、結果すみっこで小さな物を愛でるようになった。 ちりめん細工、ニードルフェルト、ミニチュア制作、レジン、ビーズ、刺繍、ミシン…。これらが詰まった半畳ほどの場所に置かれた材料棚と、リビングダイニングの座卓が私の城だ。(座卓は食卓でもある。悲しくも一部は間借りしている城である。) 手が届く範囲に、

          今日は、何してた?

          自己紹介と思えるかは…

          蜘蛛が嫌いなんである。 もう、姿がいけない。 蜘蛛にはなんの落ち度もない。 むしろ益虫であることは百も承知だが、 どうかどうか疎遠であっていただきたい。 大人になってしまうと出くわしたが最後、自分で視界から消す努力をしなくてはいけない。 親となっては息子どもの悲鳴という応援を背負い、不退転の覚悟で挑まざるをえなくなった。 夏前に念入りに予防力のある殺虫剤を、家の外回りやガレージに施す。 家の中の「G」対策も大切だ。 これで来訪者の大半は防げる。 しかし、残念ながら迷い込

          自己紹介と思えるかは…