那智の滝へ 2014年の春
数時間かけて那智駅まで来ました。那智の滝に行くつもりです。
駅からすぐの補陀落山寺（ふだらくさんじ）に行ってみました。
お堂はこんな感じ。補陀落渡海というお坊さんを閉じ込めて黒潮に流す小舟も飾ってあります。
歩いていけるのか、行けるところまで行ってみるつもりでした。2014年の春、前の年に水害がありました。だから、堤防は新しい。
河川工事は続いています。私たちはずっと自然と向き合わなくてはならないようです。
道ばたにサクラは咲いていますが、誰も見向きもしなくて、ただキレイなだけです。まあ、それでいいんだけど。
とうとうくたびれて大門坂からバスに乗ることにしました。来るんだろうか？ 待つしかないか……。
まず真っ先に那智の滝にあいさつに行かなくてはならないから、どんどん道を降りていきます。
人生二度目の那智の滝でした。とにかく素晴らしいんだけど、素晴らしすぎてもっと触れたいんだけど、それはできないんです。
とにかく、滝にお祈りするしかありません。もうそれが神様なんですから、ピュアな気持ちで祈らなくてはならない。余計なことを願ってはダメなんだよな。
ふたたび那智の滝です。どうしたら自然の中へ気持ちを入れ込むことができるんだろう。私はあまりに邪心が多くて、ピュアにはなりきれてなかったと思う。
那智の滝の空です。青い空です。いろんなものを含み、いろんなものを生かしている空でしょう。私はたまたまここに生かされている。さて、どれだけ祈れたというんでしょう。一人で来たからなのか、何だかここにいない家族のことばかり祈ってたような気がします。