日本に帰国して感じること／キレる日本人・・・イギリス・フランス５年間の赴任生活＜第82話＞

数年間に及ぶヨーロッパ生活を終えて日本に帰ってきましたが、日本の生活でどうも違和感があり馴染めないものがあります。

キレル日本人

出張時、羽田空港での出来事です。
搭乗ゲートからバスに一旦乗り込み、駐機場まで行く方式でしたが、全員がバスに乗り込んでドアは締まったのですが、機体整備が遅れているためか、バスは数分間経っても出発しませんでした。

バスの中は、私も含めて大勢の人が立ったままです。同乗している係員からは何のアナウンスもありません。
皆　黙って待っているので、日本人はやっぱり我慢強いな～と感心していました。これがフランスだったら、「なかなか出発しないね。なんで？」とか「いつまで待たせるつもりかなぁ？」とか、みんなブツブツがやがや　すぐ不平を言い始めます。

みんな静かに待っていましたが、さらにしばらくした時に、前方にいた男性が突然　大声で怒鳴りました。
「どうなってんだー。なんで出発しない。なんとかしろー！」
50歳代くらいのちゃんとした身なりのビジネスマンで、どちらかというと管理職的な雰囲気の男性です。
バスに添乗していた係員はすいませんと謝り、飛行機と無線機で連絡を取り合っています。

本当にいきなりでびっくりしました。不満があれば係員に「どうして出発しないの？あとどのくらい待つの？」と質問すればいいのに、どうして公共の場でいきなりキレルのでしょう。
あまり感情を表に出さない日本人は、限度を超えると反動でこうなってしまうのでしょうか。