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カフェでの使い捨て容器・・・環境問題への取り組みについて考える

最近は週末、長い距離の散歩をして、休憩にカフェ・ド・クリエに入って、アイスコーヒーを飲みながら休憩をしながら、読書をしたり、メールをしながらゆっくりするのが習慣になりつつあります。
そんなカフェでコーヒーを一杯飲むと、容器とフタというプラスチック、さらにはストローが廃棄されることに疑問を持って、ちょっと環境問題について考えてみました。


1)カフェ・ド・クリエでの環境問題への取り組み

そんなカフェ・ド・クリエでは、ストローは環境を考えて、自分自身で必要な人は取ってください、ということが書かれています。しかし、環境について積極的な取り組みをしているんだなと思いながらも、プラスチックの容器のフタには、十字の切り込みがあり、ストローを使うことありきになっているので、どうしてもストローに手を伸ばしてしまいます・・・
ここはスターバックスやタリーズのような口をつけて飲むことが前提の容器のデザインとはなっていないことに問題があるように思えます。きっとスターバックスやタリーズなどは、そのあたりの人間行動学にまで、最近の言葉でいればUX(User eXperience)に則って容器のデザインがされているのかな、と思います。
ちなみにカフェ・ド・クリエのホームページにも、そのストローについての取り組みが書かれていました。
「従来使用していたプラスチック製のストローを、環境負荷の低いバイオマスプラスチック製のストローに順次切り替えを行っております」ということも書かれているので、使われたとしても従来よりは環境負荷は減る、ということだと思いますが、使われないのであれば、それに越したことはありません。

2)スターバックスでは?

いつもオフィスの近くでスタバを使うときはテイクアウトなので、アイスコーヒーを買えば、ストロー不要の容器で渡されます。この取り組みはいつから始まったのだろうか、と思って調べてみると、2021年2月から順次、使い捨てプラスチックに代わり、ペーパーカップとストロー不要のリッド(ドリンクカップの蓋)で提供され始めていたようです。

さらに最近は渋谷において店内で飲んだときには、店内用グラスでの提供が開始されていることには驚きました。これも2022年4月から開始されていたようです。

このあたりのスタバの取り組みが随分と進んでいるんだなと思って、ネット上で色々と調べてみると、日本におけるカフェの使い捨てカップの膨大なプラスチック容器の量についての述べられている記事がありました。

3)利用者に委ねるのではなく、店が変える必要がある

この記事を読むと、その廃棄されるプラスチック量はさすがに看過できない使用量です。このような量が使われているというのは、このように数字にして言われてみれば、あれだけの利用者がいればそうか、と思います。しかし何故か、このようなネガティブな情報は公に出てきにくい。これが国民の環境問題、気候変動に対する感度を落としているのではないかと思ってしまいます。
この記事によると、以下のようなサマリ結果です。関連しそうなところを抜き出しましたが、このような利用者にタンブラー持参を委ねてもインパクトが少ないという結果を持って、スタバはリユースカップに切り替えたのかなと思いました。

グリーンピースの調査で、日本の9つの大手カフェチェーンによって、年間3億6,950万個、1日100万個の使い捨てカップが消費されていることがわかりました。すべて積み上げれば、東京スカイツリー6万本の高さになる量です。最も多くの使い捨てカップを消費していたのは、スターバックス、タリーズ、プロントの3社でした。
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この中で、1年間の使い捨てカップ消費量が最も多かったのはスターバックスで、その数は他の8社の合計よりも多い2億3,170万個に上ります。スターバックスが2020年に使用した使い捨てカップを全部並べたら、東京からスターバックス本社のあるシアトルまでの距離の3倍以上になります!
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日本では、使い捨てプラスチック・紙カップの大半が、焼却されています。焼却されるとCO2が排出されて気候危機の悪化に繋がるだけでなく、燃やされてしまった貴重な資源はもう戻ってきません。紙自体は技術的にはリサイクル可能ですが、東京都環境局の報告書によれば日本ではほとんど再利用されていません。海外でも、英国0.25%、米国1%未満と、紙カップはほとんどリサイクルされていないのです。
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日本の大手カフェチェーンは、どこもテイクアウト飲料向けの広く普及したリユースシステムを持っていません。現状、使い捨てカップを減らす取り組みは、タンブラーを持参する、店内でマグカップをリクエストするというお客さんの行動に委ねられていることになります。
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グリーンピースが2020年に実施した調査では、カフェにタンブラーを持ち込む」と答えた人は、4.2%しかいません。残りの人には、お店が決めた方法で提供されるので、お店側が、リユースできるカップで提供することのインパクトがよくわかりますよね。

https://www.greenpeace.org/japan/campaigns/story/2022/07/13/58254/

マイカップ、そしてマイストローなどが色々と売られていますが、やはりスタバが先行的に開始したリユースできる容器、これが有効なのだと思います。さらにやはり紙カップにおいても、これをしっかりとリサイクルする仕組みを作れないものでしょうか。

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