ヘンリー・ソローに学ぶ生き方の原則

2015年頃、ふと手にとって読んでみた本が、ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(1817ー1862)の「ウォールデン 森の生活」だった。
 当時、看護学校を出て窮屈な病院生活を始めていたので、ソローの自由な生活が羨ましく感じられたものだった。最初、電子書籍で読み、その後紙の本でも読みたいとまた購入して読み返した。自然に対する観察や描写、生き物への畏敬の念などが感じられる書物である。

ソローは16歳でハーバード大学に入学した秀才である。卒業後、鉛筆製造業、教師、測量士などを転々とし、生涯定職には就かなかったとされる。
 また、ソローは信念の人だったようだ。教師が生徒を鞭打つことが当たり前の教育に反対して、教師になったもののわずか2週間で辞職したという。南北戦争では、人頭税支払いに反対して、刑務所にも収監されたそうだ。

また、ソローは家賃を支払うのはムダだと言って、自分で原材料を調達してコンコードの湖のほとりに小屋を建て、そこで生活をしたという。
 たしかに家賃がもったいないのは分かるけど、さすがに自分で家をつくるのはすごいし、なかなか真似できない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?